4/27/2020

桜のお菓子


八重桜の季節もいつの間にか終わりに近づき、まもなく新緑の季節に。
今年はお花見を楽しむことはできなかったけれど、
その分、桜のお菓子をいつもよりも作り、お茶の時間を愉しみました。
1シーズンに5種類の桜のお菓子を作ったのは、初めてかもしれません。


「桜道明寺」は食紅を少し入れすぎて、濃いめのピンク色に。
落ち込んでいると、「おお!!八重桜色の道明寺だねー♪」とダーリン。
狙ったわけではないけれど、マンション敷地内の八重桜はまさに満開。
その言葉に、なんだかほっこり嬉しくなったティータイムでした。


生地に桜の葉を刻み入れ、桜の花を焼き込んだ「桜のシフォンケーキ」。
紅茶のシフォンケーキのレシピをアレンジして、作ってみました。
葉や花がくっついて、型から外すのがちょっぴり大変でしたがお味は◎。
ふわふわしっとり、優しい甘味の中にほんのり桜の葉の塩気とよい香り。
来年の料理教室でご紹介できればいいなぁと思っています。


こちらは料理教室レシピで作った桜餅。
ほんのりピンク色がソメイヨシノの可憐な色調ですね。


卵白だけで作る「エンゼルケーキ」にも生地に桜の葉の塩漬けを刻み入れ、
生クリームはキルシュ(サクランボのリキュール)で風味付け。
蕾も飾って、春らしい装いにデコレーションしました。


3月の和食MENUでご紹介している淡雪かん。
メレンゲを寒天で固めたやさしい口当たりの和菓子です。
お好みで黒砂糖で作った黒みつをかけていただきます。


ランチ代わりのおやつの時間。この日は「ミニどら焼き」でした。


餡子は冷蔵庫にいつも常備して、その日の気分でいろいろに。
ミニどら焼きはホットケーキよりも簡単かもしれません。


新聞で紹介されていた麻布昇月堂の「一枚流し麻布あんみつ羊かん」。
どうしても食べたくなって、家にあるもので作ってみました。
あんみつと羊羹を一緒にするなんて!!!凄すぎる発想💛
でも、我が家では別々に食べるのがいいねーという結論に(笑)。
実物はもっと美味しいとは思うのだけれど。


家にいるということがストレスになるなんて、びっくりな毎日。
「コロナが怖い」という気持ちが、知らず知らずのうちに
心身を傷めつけているようです。突然、全身に蕁麻疹がでましたー(涙)。
なんともショボイ自分自身に、またまたびっくり。


ベランダのハーブたちの世話を焼いたり、お菓子を作ったり、
料理をしたり、掃除をしたり、映画を見たり、音楽を聴いたり、
着物を着たり、着つけたり。好きなことに目を向けていたら
いつの間にかかゆみもなくなり、蕁麻疹が治っていました。

「できないこと」に目を向けず、「できること」を楽しんで。
私にできることは、とにかく元気でいることだけだから、
こんな状況でも、できるだけ笑顔で過ごせたらと思っています。
















4/26/2020

春芽のアスパラガス料理


北海道今金町は、清流日本一に輝いた後志利別川が流れる農業のまち。
その地で育つアスパラガスを初めて食べたとき、
あまりの豊かな味わいと香りに驚き、毎年、お取り寄せしています。
残り1kgも、2日間にわたり楽しみました。毎年恒例、4日間のアスパラ三昧💛
3日目は「緑のテリーヌ」の前菜に、メインは「Naturschnitzel」。
テリーヌはアスパラガス、ブロッコリー、ピーマン、インゲンなど
季節の野菜を色よく茹でて、アスパラガスの茹で汁で固めました。


ウィーン風衣なしのカツレツ「ナチューシュニッツェル」は
付け合わせに筍とエリンギ、アスパラガスのソテーをたっぷり添えて。


ワインは南仏ラングドッグの「Joseph Roche Chardonnay 2018」。
やわらかなトーストの香りがアスパラの旨味によくあって、
程よい酸味はシュニッツェルのケイパーソースともピタリ。
よいマリアージュになりました。


最終日は再び、アスパラガスの美味しさを堪能するボイルで。
ソースはブルーチーズとローストしたアーモンドでシンプルに。
挽きたての黒こしょうをたっぷりとふり、熱々をいただきました。


メインは「キノコとアスパラガスのテリーヌ」を冷製で。
付け合わせは自家製ピクルスとエンダイブを添えました。



赤身の豚肉と牛肉に塩胡椒、ナツメグを加えてよく練り
炒めたキノコと玉ねぎ、牛乳で湿らせたパン粉、卵を加え混ぜます。
さっと茹でて水気をきった春きゃべつをテリーヌ型に敷き
半量の肉をのせ、さっと茹でて冷ましたアスパラガスを並べ
残りの肉をのせてきゃべつの葉で包みましょう。
アルミ箔でくるん180℃のオーブンで1時間ほど湯せん焼きに。
粗熱がとれたら、重石をのせて冷まします。


合わせたのは、ボルドー・アキテーヌ地方の赤ワイン。
ほどよい果実味とやわらかなタンニンがバランスよく、
普段使いにぴったりの赤ワインは、合い挽き肉、キノコ、アスパラガス。
そして前菜のブルーチーズとアーモンド。どの素材とも喧嘩せず
寄り添ってくれる一本でした。

また、来年までのお楽しみ。今年もご馳走さまでした。 





4/21/2020

小粒いちごのデザート


小粒の苺が出回り始めたら、季節は春から初夏へ。
価格も粒も嬉しいほどに可愛い苺を見つけたら、迷わず4パックを購入。
ケーキやジャム、そして料理に使い、季節を存分に味わいましょう。


まずは外せない、苺のロールケーキをいただきます。
料理教室の3月のデザート。共立てのしっとりスポンジに
生クリームと刻んだ苺がたっぷり詰まったロールケーキ。


生クリームは軽めの35%が断然好みです。
柔らかいので巻くのがちょっぴり大変ですが、なんとも軽やか。
1切れではすまず、2切れ、3切れと食べてしまう悪魔なケーキです。


苺をいっぱい敷き詰めたタルトも作らなくてはなりません。


美しい粒だけを選んで、並べていく楽しさといったら💛
タルト生地にはアーモンドクリームを詰めて焼きました。
その上にカスタードクリームを敷いてから苺をのせていきます。
予定していた苺では足りず、追加しましたー。


フランス料理を習っていたとき出会い、恋焦がれたこのプレートは
GIENの「Oiseau Blue Fruits」シリーズのケーキ皿。
料理を教えるようになって迷わず購入し、大切に使っています。


ちょっぴり肌寒かった日には、苺のミルフィーユを作りました。
サクサクのパイ生地にカスタードクリーム、そして苺。
ケーキ屋さんのようにはいきませんが、楽しいティータイムになりました。





自粛生活が続く中、苺ジャムづくりは3度目に。
苺の甘さによってグラニュー糖の分量は加減しますが、
基本は苺の重量の1/4量。レモン1個の果汁を加え一晩おき
苺の水分を十分に引き出してから、強火で一気に仕上げます。
アクを丁寧に取りながら煮詰め、仕上げにラム酒をたっぷりと。

我が家では、会社からの要請で2月末からダーリンがテレ・ワークに。
食材の買い物と週末の散歩以外は一歩も外出しない巣ごもり生活は
早くも2カ月になりました。そんな中でも、季節は巡ってまいります。
今、できることは「誰にもうつさない、誰からもうつされない」こと。
農家の皆さん、スーパーで働く方々、宅急便の配達員の皆さん
そして病院や介護施設で働く皆さん、その他にも多くの皆さんに感謝して
食材を無駄にしないように、できるだけ笑顔で過ごせたらと思っています。

4/20/2020

アスパラガスのグリルと煮物


アスパラガス料理2日目はグリルと煮物に。
焼いている時の香ばしいにおいが、たまらなく食欲をそそります。
「Natale Verga Soave 2018」のアロマティックな香りと
フレッシュな味わいがアスパラガスの瑞々しさによく合って。



細目の8本は料理教室でも人気の仏家庭料理「Asperges aux Petits Pois」に。
材料は新玉ねぎ、いんげん(レッスンではグリーンピース)、アスパラガス。
穂先5cmを残し、1㎝に切ったアスパラガスは2Ⅽの湯にローリエと塩少々で
10分ほど柔らかくゆで、ゆで汁はとっておきます。
アスパラガスは氷水で急冷してざるにあげておきましょう。
バター大さじ2で1㎝角に切った新玉ねぎと筋を取り1㎝に切ったいんげんを炒め、
ゆで汁をひたひたに加え、沸騰したら弱火でいんげんが柔らかくなるまで煮ます。
アスパラガスと穂先を加え、5分煮て味をみて、塩胡椒で調味します。


 アスパラの旨味と風味、新玉ねぎの何ともいえない甘味。
そしてインゲンのキュッキュッという歯応え。
一口ごとに、心がふんわりと幸せになる優しい味わいです。


鮮度がよいからこそできる、アスパラガスのグリル。
焼き立てに新玉ねぎのみじん切り、プチトマトの角切り、ケイパーに
塩胡椒、ワインビネガー、オリーブオイルで作ったマリネソースをかけて。
生ハムのグリルと葉セロリを添えればメイン料理に。


毎年、春から初夏に作るアスパラガス料理。
どの料理も何度も作って、すっかり我が家の定番になりました。
アスパラガスの残りは1kg。明日は何を作りましょうか。
うれしくも悩ましい毎日で、しばし自粛生活を忘れています。