3/29/2018

ハーブサラダとベッカフィーコ


スーパーに行ったら、小ぶりのイワシがきらきらと美味しそう。
脂がのった梅雨イワシにはない、この季節ならではの味わいがあります。
見た瞬間に「ベッカ・フィーコ」が食べたくなって献立が決定。
この日はお店の方にお願いして、ちゃちゃっと開いてもらいました。
魚を捌くのは好きですが、気分がのらない日には無理せずプロにお任せです。

メインが決まったので、前菜は「ハーブサラダ」を作ることに。
25℃を超える夏日に驚いて、成長が著しいベランダのハーブたち。
この恩恵を受けないわけにはいきません。


料理教室でもご紹介しているシチリア料理「ベッカフィーコ」。
フライパンで炒めたにんにくとパン粉、くるみ(松の実が本来)に、
小粒のケッパー、パセリ、たんかん果汁を加えた詰め物を作り、
軽く塩・こしょうしたイワシにくるっと巻いて
薄切りにしたたんかんと一緒に、こんがりとオーブンで焼きます。
いつもはレモンやオレンジで作るベッカフィーコですが、
贅沢にもそれいゆファームの奄美大島産たんかんで。
それはそれは、ジューシーで香り高いメインになりました!!


買い物帰りにご近所の酒屋さんで選んだワインもシチリア産。
ロチェーノ グリッロ [2016]
シチーリアを代表する地品種、グリッロから造られる辛口の白ワイン。
モモやアプリコット等のジューシーな香り。
余韻に心地よい苦味が口の中を引き締め、スッキリとした後味が特徴です。
の説明にあるように、ワインの苦みがのたんかんの皮の苦みとピタリ。
1000円以下のデイリーワインでも、すばらしいマリアージュに♡♡


サラダは、千切りにしてシャキッとさせたレタスの芯の部分と
茹でたブロッコリー、薄切りにした紫玉ねぎをベースにして、
ぐんぐん育ってきたエディブル・ムーラン、オレンジミント、シブレット、
チャービル、イタリアンパセリ、レモンバームを加えたハーブサラダ。

ドレッシングは使う分だけその都度作れば、鮮度よく無駄なく、何より美味。
マスタードとワインビネガーとオリーオイル、藻塩、こしょうで作る
シンプルなマスタードドレッシングがよく合いました。

暑かった一日の終わりに選んだ器はブルーガラスのサラダボウル。
日々の料理は、我が家の元気の基本です。
彩りも香りも味わいも食感も、大切にしたいと思っています。

3/28/2018

分葱と蛍烏賊のぬた


春になると恋しくなる「分葱と蛍烏賊のぬた」と「一文字くるくる」。
料理教室でも人気の春menuです。


義母が庭先の菜園で作る愛情たっぷりの分葱が届いたので、
大好きな春の味を堪能しています。


塩を加えた熱湯でさっと茹でた分葱は
ざるに広げてすばやく冷まし(水にとらない:生あげ)、
冷めたら先1cm落とし、中のぬめりを包丁先でしごき出し3cmに切ります。
蛍烏賊はざるに入れて熱湯をこぐらせ氷水にとり、水気をふきます。
骨抜きで目を取り除き、酢小さじ1で酢洗いしましょう。
いただく直前によく冷ました辛子酢味噌と和えて、盛りつけます。
蛍烏賊の代わりに新わかめや小柱、アオヤギ、タコも美味。
作っていて嬉しくなる、彩りも美しい春の出会いものです。


この日はぬたがメインの晩ごはんの予定でしたが、
選んだお酒がボルドーの白ワイン(セミヨン&ソービニヨンブラン)だったので、
「だったら、天ぷらも食べたいねぇ」といことで、急遽、天ぷらも用意。
冷蔵庫にあったナス1本、長芋5cm、さつま芋5cmを揚げてから
あまりの地味さにふと思い立ち、ベランダのハーブを揚げてみました。

オレンジミント、セージ、コリアンダーは思った以上に香りも食感もすばらしく、
ハーブタリアンパセリ、セルフィーユ、レモンバーム、パンジーはいまひとつ。
でも、フリッターには定番のセージ以外にも使えるハーブがあることに感激!!



思いがけず、豪華な天ぷらが追加された晩ごはん。
義母から届いた自慢の地元産トマトは木綿豆腐と合わせてサラダに。
ベランダのパクチーの風味がよいアクセントになっています。
色よく茹でたほうれん草は、黄菊と海苔と一緒にわさび和えに。
黄菊は昨年秋に冷凍しておいたものですが、春には菜の花に見立て和え物に。

我が家は二人ともに3月、4月の春生まれ。
春の食材はどれも好物なので、旬を逃さず味わうのに忙しく
そわそわと「花より団子」を楽しんでいます。

ドライ・たんかん




奄美大島のたんかんをたくさんいただいて、
料理にお菓子にジャムにと日々、楽しんでいます。
この日は初めてのドライ・たんかん作りに挑戦してみました。
思っていたより簡単に、おいしくできたのでご紹介。


作り方といっても
5mmの薄切りにしたたんかんをオーブンペーパーに並べ
100~120℃のオーブンで裏表1時間ほど乾燥させるだけ。
洗濯している間に、できちゃいました。あまりに簡単!!
光に透かしてみると、とってもきれいです。

ドライフルーツのお店で売ってドライオレンジは
砂糖をまぶすことで皮の苦みを抑え、食べやすくしてあります.
我が家用なので砂糖なしでやってみました。少し苦いけど美味しい♡
半月にチョコレートやオレンジ・アイシングをかけてもいいですね。


まずは、紅茶に浮かべてオレンジの香りを楽しみました~!!
初めてのドライフルーツ作り。
気温が高くなるこれからの季節なら、天日干しもありかも。
日当たりのよいベランダでいろいろ試してみたいと思っています。

3/20/2018

うの花のたいたん


うの花のたいたんが好きです。
大豆の甘味を残したおからに、出汁と具の旨味がやさしく染みて
箸でつかめるほどにしっとりと仕上げても、
口の中でほろほろと崩れる儚げなな感じ…。すべてが好物。

晩ごはんに煮魚が出ると、
翌日、その煮汁を使って母が作るうの花のたいたんが楽しみな子供でした。
ちょっぴり濃いめの出汁で煮たおからは、今でも好きな母の味です。


料理教室でもご紹介しいている、「うの花のたいたん」は
刻んだ煮干しを油で香りよく炒めて出汁代わりにし、
生シイタケ、油揚げ、ネギ、人参のシンプルな具に
薄口、塩、砂糖、みりん各少々で薄味に仕上げたおばんざい風。
日々のごはんのおかずとしても酒の肴としても嬉しい一品です。


冬の間、あまりの高値に手が出なかったほうれん草。
シンプルな「胡麻和え」を美味しく作るコツは、
ほうれん草を色よく歯ごたえよく、上手に茹でることにつきます。
素材の美味しさを最大限に生かすには、
一束のほうれん草を水に活けていきいきと元気にさせて
面倒でも、3回ぐらいの少量ずつ茹でるひと手間が大切です。

何でもない日々のおかずにこそ、お気に入りの器を選び、
色や香り、食感、味わい・・・すべて季節を味わいたいと思っています。

3/19/2018

鼻緒をすげかえに浅草へ


お出かけはほとんど着物。日々の草履のお手入れはかかせません。
消耗の激しいカカト部分の減りは、ネットで購入したキットを使い
早め早めに自分で修理しておりますが、
ゆるんだり、古くなったりした鼻緒のすげ替えはプロにお任せです。

浅草の草履問屋「合同履物」さんは、他店で購入した草履の修理も、
気持ちよく引き受けてくださいます。しかもとってもリーズナブル♪♪
先日は、3点お願いしたので、修理を待たずに送っていただくことに。


午後三時頃に伺いましたが、翌々日の午前中には届きました。早い!!
こちらは訪問着から小紋まで、柔らかものに万能なエナメル草履。
5cmの高めの台が、着物姿をエレガントに見せてくれるお気に入り。
前つぼ部分がゆるんで歩きにくくなったので、すげ直しをお願いしました。
ピタッと吸い付くような履き心地になり、プロの技に感激です。


大先輩から譲っていただいたこちらは、畳表の高級草履。
もともとレトロな佐賀錦の鼻緒で、合わせる着物が難しかった草履です。
所せましと並ぶ中から、お店の人と一緒に選んだのは桜色の鼻緒。
紬から小紋までのお洒落着に活躍してくれそうです。


普段着用に履いているクリーム色の帆布草履。
台と同じクリーム色の帆布素材の鼻緒がついていたのですが
汚れが気になってきたので、一目惚れしたポップな鼻緒をすげました。
シルクウールやデニム、木綿から紬まで愉しめそうです。

気が付けば春色の草履ばかり。これからのお出かけが楽しみです。
きもの暮らしを支えてくれる浅草の草履屋さん。
職人さんたちのプロの技が、いつまでも受け継がれていきますように。

シュークルート食べ納め


ベランダのハーブで作ったブーケガルニとジュニパーベリー。
リクエストでアルザスの郷土料理「シュークルート」を作りました。
時間をかけてコトコト煮込む料理は、花冷えの頃に食べ納めです。


たんかんと紫玉ねぎ、イタリアンパセリ、唐辛子、サニーレタス。
甘くてジューシーなたんかんに唐辛子の辛味、シャキッとさせたレタスと玉ねぎ。
日々いただく季節のサラダが、我が家の元気を作ってくれています。


アルザスのいくつものレストランで味わい、
東京でもその味を求めて食べ歩き、
いろいろなレシピで試作を繰り返して完成したシュークルート。
誰に遠慮もいらない超我が家好み。最強です。
この日はカジュアルなゲヴェルツを合わせて乾杯しました~♪♪

3/18/2018

ベランダにも春の訪れ




毎年、枯れてしまったかなぁ…と不安な気持ちで過ごす2月。
ベランダの山椒に小さな芽を見つけたのは、3月6日の啓蟄(けいちつ)でした。
土の中で冬ごもりしていた虫たちが動きだす・・・そんな日に
我が家のベランダにも、春が訪れてくれました。


今朝見ると、立派な木の芽の形になり始めています。
筍が届くまでに、どんどん大きくなるといいなぁ。


気温が20℃を超えると、ハーブはぐんと成長を始めます。
セージ、レモンバーム、セルフィーユ、イタリアンパセリ、パセリ
タイム、オレンジミント、ローズマリー、オレガノ、シブレット
ウォータークレソン…どのハーブも元気いっぱい♪♪


こちらは、昨年6月に初めて収穫したコリアンダーシード
半分はスパイスとして料理に使い、残りは種として10月にまいてみたのです。
なんと、寒い冬をベランダで乗り越えて20㎝程まで大きくなりました。
夏にはシードが収穫できそうで、今から楽しみにしいています。


「食べられる」がテーマのベランダガーデンにある唯一の花は、
イタリアの貴族のすみれといわれる「エディブル・ムーラン」。
ローマ生まれのフリルが豪華なパンジーは香りがよく
ほのかな苦みと独特の歯ごたえがあり、サラダやスープに大活躍です。

桜の開花とともに、我が家の小さなベランダにも
今年も嬉しい春がやってきました~♪♪