9/30/2016

夏野菜の揚げ浸し


新鮮な産直野菜が自由が丘駅前のF&Fで購入できたので、
大好物の「夏野菜の揚げ浸し」。食べ納めになるでしょうか。
この夏もよく作り、よく食べました。箸がとまらなくなる一品です。
なす、赤・緑ピーマン、かぼちゃ、オクラ、いんげん、ひらたけ、人参。
ごぼうや茗荷、ズッキーニ、ゴーヤ・・・葉物以外なら何でもいけます。
『野菜って偉い』と、それぞれの野菜の味わいに感動できます。


水気をきった野菜を素揚げして、揚げたそばから冷たい出汁に漬ける。
冷めながら、野菜に出汁の味わいがじわじわと含まれていきます。
それだけの料理なので、やはり出汁にはこだわりたい。
といってもカツオと昆布で出汁をひき、8:1(味醂):1(薄口)で味付けするのみ。
日々の習慣になれば、出汁をひくのは面倒なことでなく、楽しくなるはず。
なぜって、嬉しくなるほどおいしいのだから。そして香りもごちそうです。


野菜たっぷりのジャコサラダには、大根が外せない。
5cmぐらいあれば十分ですが、薄切りにして塩少々をふっておきます。
しんなりして水が出てきたら、きゅっと絞って具のひとつに。
葉野菜はバリッとさせて、水気をよくきることが大切です。
ちりめんじゃこは、ゴマ油大さじ2でカリッと炒め、火を止めてから
酢と薄口しょうゆ各大さじ1を加え、熱いうちにサラダにかけましょう。

ちなみに我が家のちりめんと煮干しは、ここ数年はずっと『伊吹産』。
楽天の後藤物産さんからお取り寄せしています。
煮干しはおやつ代わりに頭ごと食べてもおいしく、
ちりめんは噛みしめるほどにうまみが広がり、我が家好みの上乾です。


写真がなんだかよくわかりませんが、
メインは「鮭のゆず味噌焼き」・・・でなく、国産レモン味噌焼き(苦)。
酒を加えて練った西京みそを、色づき始めたレモンの皮と汁で香り付け。
味噌を鮭に塗り、しし唐としめじをのせてホイルに包み、オーブンへ。
苦味が大人の味わいでなかなか。ですが、次回はゆずで作りましょう。

和食も洋食も、素材の味わいを楽しめる料理が
おいしくて、心も体も喜んでいるなぁと思う毎日です。

9/29/2016

贅沢なりんごケーキ




昨年、11月に実家の母から届いた10kgの信州リンゴ。
生でそのまま堪能し、サラダやお菓子と日々味わった後は
ジャムやコンポートで加工し、りんごケーキの素も2瓶作りました。
白ワインだけで煮て、仕上げにシナモンとバターを一切れ。
1瓶で約1kg。18cmのリング型で、5個のりんごケーキが焼けます。

2年もののラム酒漬けレーズンとローストしたクルミを合せて
ケーキに詰め込むフルーツとナッツは250g。
薄力粉の2.5倍ものフルーツが入る贅沢なケーキです。

さて、2015年仕込みのりんごケーキの素も、あと1回分を残すだけ。
秋も深まり、まもなく今年のりんごの季節がやってきます。
まずは、紅玉で作るタルト・タタンから。
「天高く馬肥ゆる秋」が待ち遠しい、9月末です。

9/27/2016

Flan de Saumon


秋鮭料理、第二段は「Flan de Saumon サーモンのフラン」。
鮭の切り身をブーケガルニと水、日本酒を沸騰させた中で蒸し煮にして
骨と皮を外し、ガーリックソテーしたほうれん草と合わせてフランにしました。
こちらも、マーズ・キッチン秋の定番MENU。ミルク風味の鮭は絶品!!

ほうれん草は、ポテトやきのこ類に変えたり、他の葉ものにしたり
その時々に家にある素材を合わせて、秋~冬にアレンジを楽しみます。
半分いただき、翌日はチーズとエスペレットをふって朝食に。おいしかった♪♪


白子もう一本は、大根と一緒にフライパンで赤ワイン煮に。
大根を1㎝の輪切りにして皮をむき、両面をオリーブオイルでこんがりと焼き
赤ワインとバルサミコ酢、塩・こしょうをかけて5分ほど蒸し煮に。
別のフライパンで、白子も同様に、こちらも2分ほど蒸し煮にしましょう。
一緒に煮ると、大根が生臭くなるので別々にするのがポイントです。
仕上げにレッドペッパーをパラリ。ダーリンはこちらがお気に入りだそう(^^♪


レタス類があまりのお値段で買う気にならず、出始めの白菜で一品。
今年初ものの柿とゴルゴンゾーラ、くるみを合わせたいつもの秋サラダです。
白菜は洗って水気をしっかりきり、サラダに使うなら手でちぎる。
ドレッシングがからみやすくなって、歯ごたえ&デザインもよし。おすすめです。

9/26/2016

秋鮭を食べつくす!!


3㎝厚さの身は、シンプルなハーブバター焼きに。
皮目から8割ほどこんがりと焼き、裏返して火を止め、余熱で火を通せば
中はふんわり、外はパリッと、よい感じに焼きあがります。
ローズマリーを2枝フライパンに一緒に入れれば、香りもごちそうです。


白子1本と胃袋、心臓はオリーブオイルで焼いて、塩こしょうで味付けを。
この日合わせたワインはロワールのカジュアルなミュスカデ。
すだちをキュっと絞れば、とてもよいマリアージュになりました。
酢に漬けて臭みを抜いた氷頭は薄くスライスし、ケイパーと昆布、キュウリと
和えて、マリネサラダに。コリコリした食感が独特の珍味です。

明日は、料理教室MENUの「フラン・サーモン」を作りましょう。
白子もう一本は、大根の赤ワイン煮と合わせてフォアグラ風に。今から楽しみです。

秋鮭3kgオスを捌く



北海道から生秋鮭3kgオスが届きました~!!もちろん丸ごと一本。
朝から着物だったので、タスキをしっかり掛けなおして、イザイザ~!!
まずは水洗い。鱗はひいてあったので、エラを外して頭を切り離します。
背びれを落として腹を切り、白子と胃袋、心臓をそっと外します。
血合いを傷つけないようにスプーンでこそげ取り、腹の中を洗いましょう。



最後に大きな身を3枚におろし、目的別に大きさを決めてカットします。
ハーブ焼き、ムニエル、スフレ、幽庵焼き、南蛮漬けなどなど。
それぞれに必要な下味をつけ、冷蔵、冷凍にいたしましょう。


慣れない大物のさばきなので、アラにも身がたくさん残っております。
2つに分けてピチットシートでくるみ、鍋物・煮物用に冷凍保存にしましょう。
大きな頭は、氷頭部分のみ削ぎ取って酢の物に。あとはアラ煮用に冷凍します。
これからしばらく、秋鮭三昧。北海道の秋を満喫いたしましょう。漁師さんに感謝!!

9/23/2016

スパイスが決め手


サツマイモを140℃ぐらいの低温で7分ほどかけてじっくり素揚げ、
最後は180℃の高温でカラリといい色に。待ちきれずに、熱々を頬張ります。


揚げたてのサツマイモに、この日は藻塩とガルダモンをふって混ぜました。
朝日新聞で紹介されていたレシピでは、ガラムマサラを使っていましたが、
単品スパイスでも十分にエスニック風が楽しめます。ビールが美味しい!!


料理教室の秋のデザート「Coffee Cake」。
コーヒーに合うケーキという名前のケーキは、ブラウンシュガーやくるみ
シナモンをたっぷりと使って焼き上げます。

今日はシナモンでなく、ミックススパイスの「ティーマサラ・カルダモン」を
加えて焼いてみました。合わせたのは、コーヒーではなく紅茶。
口の中はまさにマサラ・ティー風味。スパイスのお陰で、体はポカポカ。


アーモンドプードルと薄力粉は同量、卵1個にバターでなくサラダ油と牛乳。
生地の上にてんさい糖とくるみ入りのクランブルをのせて焼き上げます。
生地はしっとり、クランブルはカリカリと香ばしく、そのコントラストが魅力的。
スパイスを変えることで「ティー・ケーキ」になる家庭のケーキの楽しさを
あらためて発見できました。

生徒の皆さんも、家にあるスパイスでお気に入りの味を見つけてくださいね。

9/20/2016

Marmorgugelhupt マーブルクグロフ


マリア・テレジア時代からのウィーン伝統菓子「クグロフ」。
アルザス地方のクグロフが酵母を使った発酵菓子なのに対し、
こちらはバターと卵たっぷりで作る無発酵タイプです。
今日は、ココア生地とプレーン生地でマーブル模様に焼き上げました。
焼き菓子の香りは、キッチンにも秋を運んでくれるようです。


3時のティータイムに、ほんのり温かい焼きたてをいただきました。
ラム酒をきらしてしまったので、グランマニエを使ってみましたが
オレンジとココアの愛称はなかなか。ぐっと大人の味わいです。

バターケーキは1日目、2日目と美味しくなっていきますが、
一切れで終わるはずもなく、既に半分食べてしまいました(笑)。
そんな毎日でも太らないのは、素朴な家庭菓子ならでは。やめられません。

キャロット・ラペ


千切りが好き。なので包丁を研ぐのも好き。
でも、キャロット・ラペに関していえば、グレーターにお任せです。
人参2本は、太めと細めと半分ずつに、皮ごとガガット、おろします。
塩小さじ1/2で下味をつけておくだけ。あとはお好みのドレッシングでどうぞ。

TRAMONTINA 四面 チーズグレーター 


料理教室では、オレンジ1個とラム酒漬けレーズン大さじ2
くるみのロースト40gを加えたレシピで、ご紹介しています。
どの食材も常備されている我が家では、定番中の定番。
春と秋とどちらのにんじんでも楽しみますが、秋のほうが好みです。


この日のメインは、「ナチュー・シュニッツェル」をケイパーソースで。
付け合わせは、皮ごとのフライドポテトとキノコのソテー。

フライパンであっという間にできる一品なので、夏のレッスンでご紹介。
肉を焼いた後の鍋で玉ねぎとにんにくを炒め、白ワインで軽く煮込み
ケイパーとレモン汁を加えるソースは、我が家では9月にもよくいただきます。
豚肉、鶏肉、魚、スクランブルエッグなどにもよく合う、使えるソースです。

付け合わせは初夏ならアスパラやインゲン、新ジャガイモのソテー、
秋なら、きのこ類やほっこり芋類がよく合います。

9/19/2016

煮込み料理の季節ですね


この秋、初めての煮込み料理はやっぱり「カスレ」に。
あまりに好きで、カスレのためにカルカッソンヌにも2回行きました。

この日は豚すじ肉とラム肩ロース、白いんげんで。
玉ねぎ、にんにく、ベーコン、カットトマトと一緒にコトコト煮込むこと2時間。
白いんげん豆が煮くずれながら、自然のとろみに。
仕上げはオーブンで表面をカリッと焼くのが我が家流。

現地では、もっとドロドロ。正体不明のグツグツ料理ですが、
もう笑うしかないほどの美味しさです。


きのこ3種のバルサミコマリネ。
いつもはレンコンを入れますが、この日はサツマイモにしてみたら
あら、意外といけます。ハチミツを入れるレシピなので合うのねー。
ホクホクした食感も秋らしい。レンコンのシャキシャキのほうが好きですが。


たっぷり仕込んだカスレは、翌朝こんな感じで朝ごはんに。
器を変えて、ハーブで香りをプラスするだけで、カフェ風ブランチ。
翌日はさらにおいしくなっているのが、煮込み料理の愛すべきところです。

特大ロデブ


北海道の無添加準強力粉E65が届いたので、久しぶりにロデブを焼いた。
いつもの倍量の大きさ、粉量500gで仕込んでみたのですが・・・。
水分量の多い生地なので、扱いはちと難しかったです。


250℃で20分、200℃で15分・・・それでも焼き時間が少し足りず
底部分が「惜しい!!」感じ。あと10分ほど焼けばよかったなぁ。

それでも、朝食用のパンとしては最高で、自家製リエットにはぴったり。
外側がバリっと、内側はもちっといい感じ。6時間熟成の味わいはすばらしい。
まったくもっていい加減で、ゆるゆるな自己流パン作りは、楽しいなぁ。

9/17/2016

美食家のメロン


6月の料理教室デザート、その名も「Melon Gastronome(美食家のメロン)」。
毎年5月にメロンが出始めると、試作を兼ねて何度も作るのですが
この夏の教室ではご紹介しなかったので、作らないまま夏が終わり・・・。

ある日、新聞広告で北海道メロンの写真を見たダーリンガがつぶやいた。
「”メロン・ガストロノーム”を僕は今年食べていない」ですとー。はい、私も。
そんな悲しそうな顔をしなくても・・・ということで、秋メロンの「アールス」が
出始めたので、既に9月も後半ではありますが、今年も作りました。

ミントを買い忘れ、ジャムは無花果なので、色はいまいち。
メロン果汁とコアントロー入りの、リッチなカスタードクリームに
お好みのクッキーとジャム、メロンの果肉を交互に重ねる。
冷蔵庫でしっかり冷やし、いただく前にミントを飾るのだけれど、買い忘れ。
苺ジャムはとっくに食べきり、無花果ジャムでは、さすがに、ぼんやりな印象。

そんな今ひとつ、季節はずれな盛り付けにも関わらず、
それぞれの具材が冷やしながら一体となった美味しさといったら・・・。
やっぱりすごい、このデザート。名前に負けておりませぬ。
3時のおやつと、晩ごはんのデザートとで、2人で完食!!


いつも通りクッキーから焼きました。
全粒粉入りマリービスケット風。30分もあれば焼きあがり♪♪


ジャムやメロン、クッキーの種類、ミントの有無で表情が変わります。
「美食家のメロン」を、初めて食べたときの感激は今だ忘れられず、
ダーリンまでもがこのデザートの虜になっているとは・・・驚きの秋です。
生徒さん宅でも、そんな季節のデザートが一つでも増えていったらいいなぁ。

9/12/2016

晩ごはんは料理教室MENU


「とうもろこしのキッシュ」と「キウイとブルーチーズ、くるみのサラダ」。
我が家のごはんは、料理教室MENUの登場回数がとっても多い。

この10年でレシピは増え、古いものはバージョンアップされているので、
料理教室は相変わらず、閑古鳥が鳴いている状況だけれど、
日々の食生活は、料理教室の試作のお蔭で、どんどん充実している。

ただなんとなく作るのと、レシピとして再現性を考えながら作るのとでは
家庭料理といえども、完成度が全く違ってくるというわけだ。

喜んでいいのか・・・ちょっと悩むところだけれど、
家族が健康で、日々のご飯をとても喜んでくれているのだからそれで好し。
『予約が取れない料理教室』に、心のどこかで憧れたりもするけれど、
生徒さんとそのご家族の笑顔が増えれば、それだけで嬉しい。


何度作っただろう「きゅうりとアボカドの冷製スープ」。
スーパーで買えるなんでもない食材で、ミキサーで作れる。
さっぱりした味わいなので、夏の疲れがでるこの季節に欠かせない。
時間がたっても美しい色が変わらず、翌日のほうがおいしくなる。

このスープで大好きな人の心を掴んだ卒業生。結婚後、どうしてるかな?
きっと、とびきりの笑顔で、元気な毎日を過ごしているに違いない。


「焼きなすのカルパッチョ」と「ウィナー・シュニッツェル」。
こちらも夏の定番2品。何度作っても、その日はダーリンの機嫌がよい。
家族がニコニコしていれば、こちらも嬉しくなるのはごく自然なことだから、
「おいしい」のチカラはすごいなーと、あらためて思う。

キッチンで過ごすのが大好きな私は、料理が楽しくてやめられない。
だから、もう少し料理教室を続けてみよう・・・と思う。

9/11/2016

板チョコでブラウニー


秋のお彼岸前ですが・・・秋の気配の涼しさですね。
朝食を食べながら「ブラウニーが食べたいね」ということに。

クーベルチュール・チョコレートが届くまで待ちきれず、
明治BLACKチョコレートで、ブラウニーを焼きました。

久しぶりの板チョコ購入で、驚いた届いたのがその分量。
10年前には、1枚75gだったのに、現在は50gまで減っています。
パッケージからは、一見、変わらないように見えるのでびっくり。

25cmの天板1枚の大きさで、200gのチョコレートを使うレシピなので、
板チョコなら3枚でと書いていたレシピは、4枚に修正です(苦)。

カカオ含有量が35~40%なので、コクや風味は物足りませんが
毎日食べても飽きない、とても優しい味わいに焼き上がります。
小さ目にカットし(食べ過ぎるので)、ラップに包み冷凍しておきましょう。
常温に戻しても、凍ったままでも、どちらもおいしくいただけます。

大好きな焼き菓子の季節がやってきます。