9/01/2016

腰紐一本でもおはしょりスッキリ


9月のスタートです。今日から単に衣替え?
いえいえ、30℃超えの暑さですから、しばらくは夏物で。
3日おきに袖を通している小千谷ちぢみ。涼しくて軽いのです。

その特徴は、肌にはりつかないシボが高めの生地で、さらっとした着心地。
風が体を通り抜けて、とても涼しく感じられます。
ただ、ハリがある分、いかり肩の方や肩幅が広い方が着ると、
ヤッコさんのように体が大きく見えてしまうことも。悩ましいところです。

前掛けは水色と臙脂のリバーシブルで、お気に入り。
別バージョンを、今度、自分で手作りしてみましょう。


私は腰紐を腰骨の位置で〆るので、この着物はおはしょりが少々長め。
身幅もやや広めなので、腰回りをすっきりさせないと、太って見えます。
麻の着物は、ゆったりと丁寧に着物を体に添わせるように着付けています。

半襦袢を伊達締め1本で着て、着物の襟合わせを終えたら脇から抜きます。
その伊達締めで着物の襟元を押さえますが、その時に、左右のおはしょりを
スッキリと整えてしまいます。ここがもこもこ美しくない人が意外と多いかも。
胸紐と伊達締めを抜かずにおはしょりを整える場合は、簡単に整えられます。


半幅帯を結んだら、帯の下から伊達締めを抜きとります。
最終的に、腰紐一本と帯だけの着姿に。
最後に着物の胸元を押さえた伊達締めを抜く人は、多いと思いますが、
長襦袢の胸紐と伊達締め、着物の胸紐と伊達締めをしない着方は
最初は私も、かなり衝撃的でした。

この着方を一度でも経験してしまい、それに慣れてしまうと、
ゆるっと結んだ伊達締め一本でも、苦しく感じるので困ります。
サイズの大きな着物や滑りやすい縮緬など、特に難易度アップ。

腰紐一本と帯だけで、おはしょりをいかに簡単に美しく仕上げるか。
着物に慣れていない生徒さんには、ちょっぴりハードルが高く、
どの段階で、腰紐一本に切り替えるかなど、オーダーメイドで対応中。

とはいえ、おはしょりの長さも、もこもこも度も決まりはありません。
腰紐一本はゴールではなく、自分好みに一人で着られることが目標。
一日中、着物で過ごしても疲れない、でも、清潔感のある着姿を
お伝えできればと、日々研究は続きます。

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