3/23/2019

苺とブルーベリーのタルト


東京の母、大好きな憧れのマダムのBirthday💛
いつも美しくて、可愛らしくて、優しくて…
お会いするたびに、こんな風に歳を重ねたいなぁと思う素敵な女性。
今年、古希を迎えられるなんて、信じられないのだけれど
お祝いには華やかな『苺とブルーベリーのタルト』を選びました。
アーモンドプードル入りのタルト生地を空焼きしてから、
クレーム・ダマンド・レジェールを流して台を焼きました。
その上に、ラム酒を効かせたクレーム・パティシエールを敷いて、
あまおう、とちおとめ、ブルーベリー、ミントを飾り、
ナパージュ(ゼラチンで作る薄いゼリー)でツヤを出しました。


こちらは試作で作った我が家のおやつ。
ブルーベリーとナパージュを省略していますが
苺とクレーム・パティシエールの相性ってすばらしい!!
ママにも喜んでもらえて、よかったなぁ💛
来年の春の料理教室では、このタルトをご紹介したいと思います。

3/19/2019

ほたる烏賊と分葱のぬた


春限定の出会いもの「ほたる烏賊と分葱のぬた」。
ほたる烏賊を見かけるたびに、手にとりたいのをぐっとこらえる。
分葱のいいものが並んでいないのだから、あきらめるしかない。
3月になってから、そんな日を何度か繰り返してこの日を迎える。
ずいぶん大げさな話だけれど、私の中では儀式に近い。
なんでもない春の出会いものだからこそ、大切にしたい。


ボイルしたほたる烏賊、わけぎ一束、新わかめ。
ほたる烏賊はざるに入れて熱湯をこぐらせ、氷水で〆る。
骨抜きで目を取り除き、水気をふいて酢洗いを。
買ってきたままでも食べられるけれど、このひと手間は欠かせない。


新わかめは色よく歯応えよくもどし、茎の部分をたたんで切り離す。
同じ大きさにそろえて切ると、見た目にも美しく食べやすい。
分葱は熱湯をさっとこぐらせてざるに取り、団扇で急ぎあおぐ。
わけぎの香りが瞬間にふわっと立ち上がり、春が一気にやってくる幸せ。
冷めたら、先を5㎜落として包丁でぬめりをこそげ出し、
大きさを3㎝にそろえて切れば、下処理の完成。もう、楽しくてしかたない。


西京味噌80g、砂糖大さじ1、酒大さじ1.5を小鍋でとろりと練り
冷めたら千鳥酢大さじ2と練り辛子小さじ1を混ぜ合わせる。
大人っぽい辛子酢味噌の味わいだけれど、個性的な春の食材を受け止め
焼酎にも白ワインにも合うから、今のところ我が家の定番。
具材と和えても、別盛りにしてもそれぞれに美味しい春の味。


水菜と焼きのりの柚子胡椒和え、ひじきの煮物、ねぎ納豆の巾着焼き。
和え物の隠し味に酢とオリーブオイル。ひじきはちりめんジャコの旨味が出汁。
納豆には刻みねぎをたっぷりと合わせ、味付けは塩・辛子、ごま油。
油揚げにつめて楊枝で止めて、魚焼きグリルでこんがりと。
どれもあっという間にできる、いつもの素朴なおばんざい。


玄米ご飯とあさりのお味噌汁。ふきのとう味噌とらっきょうの甘酢漬け。
旬の食材は経済的でその季節に必要な栄養も豊富。何より美味しい。
食べることは生きること。日々のごはんを大切に。
今日もご馳走さまでした。

3/14/2019

リクエスト・レッスン始めます


いつもマーズ・キッチンのサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
お問い合わせをいただいた皆さま、お待たせいたしました。
長らくお休みしていたマーズ・キッチン料理教室を
リクエスト・レッスンという形で再スタートすることにしました。

<3月、4月のレッスンMENU>
ご希望のコースと日時(第二希望まで)、人数をご連絡ください。
●日時:平日10時~14時または11時~15時のいずれか。
 (希望日の1週間前までにご連絡ください)
●レッスン費:MENUや人数によって変わります。ご確認ください。
日程調整し、24時間以内にお返事させていただきます。

★3月Aコース(1名:10,000円、2~4名:8,000円×人数)
キャロット・ラペ(新にんじんのサラダ)、スペアリブのオレンジ煮、オレンジケーキ



★3月Bコース (1名:12,000円、2~4名:10,000円×人数)
菜の花の辛子和え、鰆の西京焼き、花ちらし、季節のお吸い物、桜の淡雪かん


★4月Aコース(1名:10,000円、2~4名:8,000円×人数)
甘夏のサラダ、あさりと鶏肉のフィデオア(パスタパエリア)、甘夏のオランジェット


★4月Bコース(1名:9,000円、2~4名:7,000円×人数)
いちごジャム、フープロで作る簡単プチパン、豚肉のリエット、季節のサラダ

★5月のMENUは4月1日にご案内予定です。

※ワインとのマリアージュをご希望の場合、別途2,000円でご用意します。
 残ったワインはお持ち帰りいただけます。
※日程決定後、レッスン費を指定口座にお振込ください。予約が完了します。
※食材は市場の関係で変更になる場合もあります。あらかじめご了承ください。
※レッスン費はすべて税込みです。振込手数料はご負担ください。



マーズキッチンの詳細はHPをご覧ください。
春は新しいことを始めたくなる、そんな季節ですね。
皆さまからのお問い合わせ、お申込みをお待ちしています。

3/13/2019

しみじみ和食ごはん


しみじみ和食の晩ごはん。
菜の花のお浸し、うの花、もずくと胡瓜の酢の物、新ワカメの刺身
五穀米、新ワカメのお味噌汁、らっきょの甘酢漬け、梅酢生姜、ネギ味噌。
季節のものを少しずつ。一口ごとに心と体が喜ぶのがわかります。


新もののワカメが届いたので、献立を一品変更して旬を楽しむことに。
鳴門の新ワカメは繊細で香りよく、生姜醤油だけでご馳走です。
こうなると、ますます筍が待ち遠しい。


うの花(おからのたいたん)は、煮干しを刻んで炒め、出汁の代わりに。
京風の薄味で、具も人参、油揚げ、生椎茸、ネギとシンプルですが、
その分、おからの甘さが楽しめます。季節を問わない好物の常備菜。


パン用に購入した五穀米を一緒に炊いてみました。
胡麻やらキヌアなどいろいろ入っているので香ばしい炊きあがり。
おかずをつまみながら、麦焼酎を2杯ずついただき、
炊き立ての五穀米と新ワカメのお味噌汁で〆た、しみじみ和食ごはん。
今日はどの器を使おうか…和食は品数が多いので器選びも楽しんで。


長年、使っている土鍋やおひつ。素朴な土ものの器たち。
特別な手入れはいらないけれど、しっかりと乾かすことが大切です。
お気に入りの器や道具は日々、使うことで愛着も沸くもの。
お客様用にしまっておくのでなく、日常遣いにこそよい器をどうぞ。
自然に器に見合った丁寧な盛りつけが身につくように思うのです。

3/12/2019

Birthday Dinner


週末に1日早いダーリンのBirthday Partyを。
いつもよりちょっぴり豪華なご馳走ディナーです。
リクエストで作る晩ごはんですが、今回はワインが先に決定。
ワインセラーで10年ほど寝かせた2人の思い出のワインです。
「Hess Collection Mount Veeder Cabernet Sauvignon 2004」
何を合わせるか、だいぶ迷ったダーリンですが王道のステーキに。


麻布十番のNISSINNで購入した生のLボーン1本。厚さ5cm重さ780g。
おー、ゴージャス!!長さ25cm幅13㎝。もちろん初めての大きさです。
1時間ほど室温におき、ローズマリーとオリーブオイルで1時間マリネ。


網にのせて低温のオーブンで上下を返しながらじっくりと火を通し、
仕上げは鉄のフライパンで、表面を香ばしく焼き上げました。
アルミホイルに包んで、しっかりと肉汁を閉じ込めて。
網の下に、1㎝ほどの白い牛脂がたまったのにはびっくり!!


付け合わせは、オーブンで焼くフライドポテトに決まり。
ステーキは食べたことも料理したこともほとんどないに等しく
しかも初めてのLボーン。どきどきではありましたが、よい感じの焼き上がり。
ステーキの美味しさを知るダーリンにも、合格点をもらいましたー💛
勝因は、脂を落としながらの網焼きにあったようです。
旨味、歯ごたえ、火の入り具合も我が家好み。二人でペロリと完食です。


アミューズ・ブッシュは「たんかんとプチトマト、オリーブのバルサミコマリネ」
塩をガリっとふっただけの「ボリボリ・ラディッシュ」に。


前菜は、マッシュルームのサラダをワインに合わせて
赤ワインビネガー(カベルネ)を使ったドレッシングでいただきました。
サニーレタス、ルッコラセルベチカ、紫玉ねぎ、エディブルフラワー。
彩りは緑、紫、白、ブルー。味わいとともに大人っぽく仕上げました。

程よく熟成されたHESSとLボーンステーキの至福のマリアージュ。
そして新鮮な野菜で作るサラダやアミューズ・ブッシュ。
ダーリンが喜んでくれて、楽しいBirthday Dinnerに。ご馳走さまでした。


BIrthday Cakeは「たんかんジャムのガトーバスク」がリクエスト。
バスクで買ってきた本のレシピや料理教室のレシピをアレンジして
ココア風味の生地にコアントローを効かせたたんかんジャムを使って
オランジェット風のガトーバスクにしてみました。


ちょっといびつなローブリュー模様に大笑い。
旅の思い出も一緒にいただく、フランスの地方菓子。
料理教室でも、少しずつご紹介できたらなぁと思っています。