5/29/2020

らっきょうのお掃除


今年も好物のらっきょうの甘酢漬けを仕込みました。
季節限定、初夏の楽しみ「らっきょうのお掃除」の時間です。


昨年は夏からボストンだったので、2019年ものがまだ残っています。
古漬けで美味しいのですが、今年はいつもの半量を漬けることに。
なのでお楽しみの「らっきょうのお掃除」は1kgだけに。ちと淋しいぞ。
スーパーで鹿児島産のものを買いました。まずは泥を洗い落とします。


次に包丁で根を切り落とし、外側の皮を1~2枚くるんとむきます。
すると、真っ白いらっきょうの肌が現れます。あーこの瞬間が幸せ💛
1kgのらっきょうで約30分。無心に皮をむく時間は至福のひととき。
この楽しさは、多分、らっきょう好きにしかわかりません。


熱湯を沸かして、お掃除したらっきょうを30秒ほど茹でます。
ざるに上げて自然に水気をきり、熱いうちに瓶に詰めましょう。


あらかじめ作って、冷やしておいたピクルス液。
分量などは昨年のブログに書いています。ほぼ毎年変わらぬ日々(苦)。
今回はレモンの代わりにカルダモンやコリアンダーなどを入れました。
おいしくな~れと願いつつ、季節を瓶に閉じ込めて。

5/28/2020

Salade verte 緑のサラダ



冷蔵庫にある緑色の野菜で作る「Salade verte グリーンサラダ」。

ズッキーニ、ピーマン。ベランダのミント、ブラックオリーブ。

スナップえんどうはゆでる直前に筋をとり、熱湯に塩少々を加えて
さっと茹でます。プーっと色よく膨らんだら氷水にとって急冷。
色よく、シャキッと歯ごたえよく、お味よく。
って、この日のしい作業はこれだけだったりするから、ぬかりなく。
サラダを上手に仕上げるコツは、野菜の水気をよくきること。
そうすることで、ドレッシングが野菜によく絡みます。
ボストンで購入し、持って帰ってきたサラダ・スピナー。
もともと使っていたのが壊れたので、毎日フル回転で活躍中。
どの野菜もシャキッとさせて、食べやすく切るのも大切ですね。

大皿に盛りつけるなら、まず材料の半分をざっと盛りつけてから
残り半分は、彩りとデザインを考えながら、絵を描くように盛りつけましょう。
2段仕立てにすると、どこからどう取っても具材が均一にとれるので、
取り分けも簡単だし、何よりケンカになりません。誰と?(笑)
野菜から水分が出てしまうので、ドレッシングは食べる直前にかけましょう。


実は、もう何年も市販のドレッシングを使っていません。
使いきれないし、いろいろな種類をそろえるのも大変ですから。
今は塩小1/2、胡椒少々、EXオリーブオイルと酢は同量で各大1.5~2
これを基本に、時には刻んだフレッシュハーブやマスタード、香辛料
野菜のすりおろしや果汁などプラスαの味付けを加えます。
オイルの種類(ゴマ油、米油、etc.)や酢の種類を変えたり、
塩の代わりに醤油やナンプラーを使えば、和洋中のどんなサラダにも。



この日は、粒マスタード小2、藻塩小1/2、胡椒少々、ワインビネガー大2
EXオリーブオイル大2を小ボウルで混ぜたドレッシングに。
その日の食材や気分、ワインに合わせて、使う分だけ作りましょう。
食べ終わった後の皿に汁が残っていなければ、
ドレッシングが素材によく絡んで、きっと大満足のサラダになったはず。


倍量作って、冷凍しておいたポテトコロッケは冷凍のまま揚げます。
少量の油で揚げるには、直径の小さな深さのある鍋がベストでしょうか。
十得鍋の直径16cmの小鍋は、2人暮らしの我が家では大活躍です。
170℃できつね色になるまでじっくり揚げましょう。

揚げたては何よりのご馳走。たっぷりのレタスとレモンを添えて。
シチリアの白ワイン、トレッビアーノを合わせました。
スナップえんどうを茹でて、野菜を切って、コロッケを揚げただけ。
あー、気圧の変化が激しい昨今。こんな夜もあります。
いろいろなことに感謝して。今日もご馳走さまでした。

5/26/2020

あやめ雪かぶのファルシー


「あやめ雪かぶ」の綺麗な色に惹かれて、また買ってしまいました。
週一度、買い物に行く近所のスーパーの東京産野菜コーナーに、
葉付きの瑞々しいものが1袋198円で並んでいると、素通りできずに買い物カゴへ。
苦みやクセが少なく甘いので、生で食べてよし、緻密な肉質は火を通しても美味。
皮をむかずに料理できるので、丸ごとかぶの旨味が味わえます。


前回はサラダやカルパッチョで生の美味しさを堪能したので、今回は煮込みに。
仏家庭料理「Caserole de navets farcis カブの肉詰め煮込み」を作りました。
材料はあるもので。は豚の赤身ひき肉145g、ピーマン1個とパセリのみじん切り。
ベーコンの代わりに出汁になるドライトマト2枚。シャトーに切った人参。
かぶは茎を5㎝残して上部1㎝を切ってフタを作り、中身はスプーンでくり抜きます。
茎の根もとは土が入り込んでいるので、竹串などでよく洗うこと。
人参はシャトーに切り、小ボールにひき肉と塩小1/4、胡椒、ナツメグ、
コリアンダーシード、ピーマンとパセリのみじん切りを加えてよく練り、
こんもりと詰めました。ひき肉の種類やスパイス、加える野菜はお好みで。


固形コンソメ1/2個と水200㏄、塩小1/2、胡椒、タイム1枝を入れて煮立て、
かぶとかぶのフタ、人参をきっちり並べて、蓋をして弱火で20分蒸し煮に。
とりガラスープや昆布出汁にすれば、中華風や和風に早変わり♪♪
ホワイトソースやチーズをかけてオーブン焼きにしても、いいですね。

銘々皿に盛りつけてもよいけれど、家庭では大皿盛りが楽しいです。
食べる量も調整できるし、見た目も豪華なのがお気に入り。


この日は蒸し暑かったので、アボカドときゅうりの冷製スープを前菜に。
GW中から、早くも3回目の登場。夏になると、カラダが求めるスープかも。


合わせたワインはシチリアの白「クズマーノ・ルチド」。
土着品種のカラット・ビアンコ100%は、初めてのブドウ品種でした。
ジューシーで果実味あふれる香り。しっかりしたミネラル感。
青臭いスープとあっさり味の煮込み。よいマリアージュに。


前回、あやめ雪かぶを買ったときは、オレンジと合わせて爽やかなサラダに。
生で食べると、カブの甘味やジューシーな瑞々しさが堪能できます。
この日のメインは、特売だったゴマサバをナスと合わせてグラタンに。
料理教室でもファンが多いメイン料理で、我が家の定番です。


翌日は、生ハムと合わせてカルパッチョ仕立てにしました。
生ハムの塩気と旨味がスライスしたかぶに移って美味。手軽な前菜です。
メイン料理は久しぶりに母直伝のポテトコロッケを揚げました。
コロッケはいつも倍量作り、半分は冷凍に。
揚げるだけでいいので、「ごはん作りたくない日」は大助かりです。


3年前の春には、和食で「かぶの鶏そぼろ餡かけ」をご紹介しました。
あやめ雪かぶは淡く美しいうす紫のその色も、ご馳走ですね。


かぶのファルシーの翌日のランチ・プレートはこちら↑。
くり抜いたかぶの中身とシャトーに切った端っこの人参はとっておき
塩・胡椒各少々をふって小ボールに。そこに黒豆とプチトマト、
セロリのピクルス、ディルを加えてプチサラダにしてみました。
自家製リュスティックのきゅうりサンド、餡子のデザート。
ちなみにカブの葉は、さっと茹でてからジャコと炒めてごはんのお供に。

旬のみずみずしい野菜や果物は、リーズナブルなのに栄養も豊富です。
鮮度のよいものを選べば、皮まで捨てるところがありません。
週一回の買い物だと、買いすぎてしまいがちですが、
食材は無駄にせず、最後までおいしくいただきたいなぁと思っています。

5/25/2020

初めてのアフガニスタン料理


パリの外国ごはん。その後で」というサイトが大好きなダーリン。
食べたいものがあると、メールでその頁のURLを送ってきます。
今回はなんと、アフガニスタン料理で『イワシの餃子』が気になる様子。
何度かスルーしていたら、ついに週末の買い物の度に魚売り場をウロウロ(笑)。
そんなこんなで「イワシとナスのアフガニスタン風ラビオリ」作ってみました。

にんにく入りヨーグルトソースの上に、フライパンで蒸したラビオリ風餃子をのせ
ミントが香る豆入りピリ辛トマトソースをかけて食べる異国情緒たっぷりの一品に。
一つ目はおっかなびっくりに食べましたが、いやこれはクセになる味わいです。




自家製ケフィア・ヨーグルトにニンニクと塩を加えた白ソースを準備。
鰯となす、ピーマン、玉ねぎを炒め、コリアンダー、ミント、塩で味付けして
冷めたら餃子の皮に包みます。といっても半月にぱたんと折るだけ。簡単。
それを蒸し器(フライパンで代用)で8分ほど蒸したらできあがり。
白ソース、ラビオリ、白ソース、ラビオリの順に皿に盛りつけ、
スパイスとミントたっぷりの大豆入りトマトソースをかけて
ベランダのハーブ(ミント、チャービル、ディル)と一緒にいただきます。

調べてみるとこのラビオリ風の餃子?は「Manti マンティ」という名の料理で、
小麦粉を練って作った生地に具材を詰めて調理した、中央アジアやトルコ、
コーカサス地域、中国北西部では一般的な料理。饅頭や餃子、ラビオリ等も仲間とか。
マンジュー???まさかね。いや、もしかしたらそうかも。
ということで、我が家では次回はイワシでなく本格的にラムの挽肉で作る予定。
定番の料理が一つ増えそうです。好奇心旺盛なダーリンに感謝です💛


この日の前菜のリクエストは、「今日の赤ワインに合うサラダ」。
今日の赤ワインとは、こちらも初めてのブルガリアのピノ・ノワール。
チェリーの果実味と酸味が特徴で、いわゆるピノよりドライな雰囲気らしい。
冷蔵庫の食材を思い浮かべつつ、頭の中で材料を足したり引いたり、
味の組み合わせや色合い、器やドレッシングを考える時間がとても好きです。
スナップエンドウ、ドライ無花果、生ハム、クルミ、玉ねぎスライス、
サニーレタス、赤ワインビネガーのドレッシング。ワインにもよく合って。


前菜とメインの2プレートとワイン1本が、日々の定番になっている晩ごはん。
TANITAの体組成計で、2人とも体年齢は実年齢マイナス15歳なので
量質ともに、いい感じのバランスなのかなぁと思っています。
いろいろな方々の頑張りに感謝して。今日もご馳走さまでした。

5/19/2020

新しい調理道具たち


コロナ禍のなかですが、キッチンに新しい調理道具が仲間入り。
一つは電気ケトルです。5年間、ほぼ毎日ったデロンギJKP240Jですが
注ぎ口のカルキ汚れが落ちなくなり、蓋も締まり難くなてきたので
この度、新しいケトルに買い換えました💛💛

調理道具はすべて収納している我が家ですが、電気ケトルだけは例外です。
シンプルな機能とデザイン、色はホワイト、容量は0.75Lから1.0Lまで、
重さが0.9kg以下など、条件を決めて探したところ、今回もデロンギに(笑)。
持ち手が太くなり安定感抜群。使い勝手もよく、お気に入りです。
他の家のことはまったくわからないけれど、皆さん、何年くらい使うのかしら?


もう一つ購入した道具は、Rosti mepal Margrethe Mixing Bowl
結婚前に訪れた米国で購入し、かれこれ15年ほど使ってきた愛着のあるボウルです。
3個セットだったのですが2個は割れ、最後の1個を大切に使ってきました。


調理用のミキシングボウルですが、私は野菜を洗ったり、鍋を冷やしたり、
具材をこねたり、乾物を戻したり、米を研いだりと、毎日、多目的に使ってきました。
片口と持ち手があるところが何かと便利で、深さがあり、大きさもベスト。
底に滑り止めのゴムがついていて、いろいろな面で機能的にすばらしいのです。
今回は蓋も合わせて購入したので、エコ生活にも貢献してくれます。

ウィリアムズソノマのSALEで、可愛いなぁという感じだけで購入したのですが
実は、「北欧デンマークのマーガレット2世女王の名がついた、
王室御用達のクッキングツール で、1950年代にデンマークからの任命により、
デザイナー Sigvard Bernadotteと有名な建築家Acton Bjonによって理想的な
形を生み出した歴史あるボウル」というのを数年後に知り、納得がいきました。


同じ色を購入するつもりでしたが、ピンクはすでに廃盤。そりゃ、そうだ!!
多くの色の中から、今回はダーリンおすすめのポップなライムグリーンに。
赤でそろえたスポンジやタワシなど、流しまわりの小物とも喧嘩せず、
キッチンが明るい雰囲気になって、料理するのが楽しいです。
新しいキッチン・ツールはもんもんと淀みがちなコロナ禍の日々に
ワクワク感を届けてくれました。買い物も大切ですねー。

5/15/2020

梅仕事が始まりました♪♪


風薫る爽やかな五月。コロナ禍でも季節はめぐってきます。
今年も宮崎の「梅もんじゃけんぼー農園」から愛らしい鶯宿梅2㎏が届きました。
例年より少し小粒だけれど、あまりに瑞々しく美しく、しばしうっとり💛
こんな時だからこそ、自然のチカラを感じずにはいられません。
さあ、梅仕事のスタートです。


一粒ずつそっと洗って、4時間ほどきれいな水でアク抜きを。
大きめの粒500gは蜜煮用に取り分けて、他は500gずつ3つのボウルに。
それぞれ梅サワー、梅酒、青梅ジャムを作りましょう。


アク抜きができたら、一粒ずつそっとザルにあげ、
一粒ずつペーパータオルで水気をふきます。やさしく、やさしく。
竹串でなり口のホシをとり、ホワイトリカーで洗いながら瓶の中へ。
青梅1/3量を入れたら氷砂糖も1/3入れて、それを3回繰り返しましょう。
最後に梅サワーはリンゴ酢500㏄を、梅酒はホワイトリカー900㏄を注ぎます。
あとは、気がついたら瓶を振ってあげましょう。おいしくなーれ♪と呟きながら。
自然に氷砂糖がとけて、浸透圧で梅からエキスがでてきます。
サワーは2カ月、梅酒は3カ月後から飲めますが、半年以上の熟成がおすすめ。


我が家では昨年仕込んだ1年熟成のサワーを今、楽しんでいます。
漬け込んでいた青梅は、いつもどおりジャムに。
ダーリン曰く、みやこ昆布の味がするそうです。確かに旨味たっぷり(笑)。


鶯宿梅はそのまま食べると固くてジューシーで、酸味もとびきり強いです。
なので、グラニュー糖は梅の重量の50%を加えます。それでも酸っぱい!!
一口ごとに、五月の風がカラダを吹き抜けていくようなさわやかさ。
季節をまるごと瓶の中に閉じ込めた、初夏限定のジャムを召し上がれ。


見た目も爽やかな「青梅の蜜煮」も作りました。
一晩アク抜きし、翌日、翌々日と3日間かけじくりと蜜を煮含めて。
この抜けるような翡翠色に憧れて、3年前に銅鍋を買いました。
20代の頃に日本料理の教室で蜜煮を習い、27年越しで銅鍋に恋焦がれ、
マトファーのものと悩んで悩んで、特注したのは甲野製作所でした。
「職人さん向けの業務用。無骨で見栄えは悪いが丈夫で軽い」
ということで、蜜煮はもちろん、ジャム作りにも大活躍してくれています。


なり口を竹串で取り除き、専用の剣山で全体に穴をあけたら
きれいな水にそっと入れて、一晩、アク抜きをします。
一粒ずつ洗って銅鍋に入れ、ひたひたの水を加えて弱火にかけましょう。


梅の色があせて白いアクが出はじめ、2~3粒が浮かんだら火を止めます。
もう一度そっと水にとり、キッチンペーパーで水気をふけば準備完了。


500gのグラニュー糖と500㏄の水を鍋に入れ、砂糖を煮溶かせば蜜はできあがり。
梅を加える前に沸騰させ、弱火にしてから準備した青梅を入れていきます。
紙の落し蓋をして、弱火で30分から1時間煮たら、そのまま冷ましょう。
銅と梅との化学変化で、少しずつあせた色が戻ってきます。


翌日、もう一度、弱火から温めて、火を止め冷ましを2度ほど繰り返し、
最後に沸騰寸前まで温めれば、鮮やかな翡翠色の蜜煮が完成です。
梅酒と梅サワーの色と比べると、一目瞭然ですね。


蒸し暑いこれからの季節に、生き返るような爽やかな酸味。
ガラスの器に入れると夏が来たなーという感じが涼し気で、嬉しくなります。
今年も、梅もんじゃけんぼー農園の方々と旬の恵みに感謝して。