11/30/2015

ベランダで干し柿づくり


頼んでいた愛宕柿4kgが、愛媛から届きました。
テニスボールより大きな渋柿で、これで干し柿を作ります。
皮をむいて、塩少々加えた熱湯にぽちゃんと10秒入れ煮沸消毒。
その後、ボールに入れた焼酎にくぐらせてアルコール消毒。 
干し柿をおいしく作るには、カビの発生をいかに防ぐかがポイントなのです。

毎年、母が作る干し柿が届くのを楽しみにしているのですが、
今年は秋の長雨でカビが生えて全滅と連絡があり、自分で作ることにしました。
干し柿が食べられない冬なんて、とっても考えられないのでした。


愛宕柿は1個があまりに重いので、悩んだ末に洗濯用のピンチハンガーに
重ならないように高さを変えて、吊るしてみました。我ながら"Good idea!!"
これなら、突然の雨や鳥たちの襲撃にも、すぐに対応できそうです。
初めての挑戦なので、うまくいくかわかりませんが・・・
母と亡き父と、毎年一緒に100個近く皮むきをしていたことを思い出し、
ちょっぴり感傷に浸った午後でした。


大量の皮は、父がしていたように天日干しして、漬物に入れたり
フレークにして、ケーキやクッキーに焼きこんだり。余すところなく使います。
太陽はなんてありがたいのでしょう。明日もよいお天気になりそうです。

11/24/2015

ラ・フランスのチーズフラン




洋梨「ラ・フランス」が、手ごろなお値段であちこちの店先に並んでいます。
眺めているだけでニヤけてしまう、この可愛いフォルム。たまらなく好きなのです。
追熟させて甘い香りがしてきたので、まずは白ワイン煮にいたしました。


いつもは、丸ごとコンポートにすることが多いですが、
昨日は、チーズフランに焼きこむ予定でしたので、4等分にして
オーブンペーパーの落し蓋をして、弱火でコトコト30分ほど煮ました。


昨年秋、料理教室のデザートでもご紹介した「洋梨のチーズフラン」。
焼きたては3時のおやつに、残りは朝食でパン代わりに(苦)いただきました。

一晩しっかり冷やすと、切りやすく、チーズが生地に馴染んで濃厚な味わいに。
でも、家庭で作るからこその、フワフワ焼きたてもとびきり美味しいです。

コンポートを作っておけば、いろいろお菓子や料理にも使える洋梨。
まだしばらく、楽しめそうですね。

11/23/2015

12月料理教室 試作中


12月料理教室のデザートは、「Profiteroles caramel」を予定していましたが
もともとプロフィテロールは、プチシューにチョコレートソースをかけていただくデザート。
どちらも試作しましたが、やはり王道にはかないませぬ。ということで
レッスンでは、「Profiterole au chocolat」に変更したいと思います。


そうなると、シューの中に詰めるクリームをどうするかが悩むところです。
ラム酒たっぷりのカスタードにするか、シャンティにするか、2つを合わせるか。
チョコレートソースにピタリとあうのは、やはり王道のシャンティ・クリーム(生クリーム)。
でも、どちらも美味しい!!シュー生地の固さも含めて、もう少し検討しましょう。

この40個近いプチシュー、あっという間になくなりました。
軽くてサクサクの皮に、ラム酒たっぷりカスタード、そしてクーベルチュールのソース。
ティータイムが楽しくてしかたがない、甘辛党の2人です。

11/22/2015

レモン・コンフィのタジン


3年もののレモン・コンフィ。残りはあと3個になりました。
名残惜しいほどに、ペクチンがたっぷりのよい状態です。塩味も驚くほどまろやか。
冷蔵庫には、2年ものが2瓶控えておりますが・・・「今年も仕込もう!」とダーリン。
このコンフィがあるからこその、我が家のタジンです。


いろいろ香辛料とレモンコンフィ、しょうがとにんにくのみじん切りで鶏肉をマリネ。
この日の野菜は、玉ねぎ、にんじんん、ちびジャガイモ、サツマイモ、ナス。
鶏肉の倍量以上の野菜が我が家のタジンです。


タジン鍋でまずは鶏肉をこんがりと焼き、いったん取り出して野菜を炒め
白ワインとオリーブを加えて鍋底をきれいにしたら、蓋をして25分。
色は地味ですが、レモン・コンフィのうまみと野菜の甘みが渾然一体となり・・・。
一口ごとに調子にのって、ワインを2本あけてしまった夜でした。



ボリュームがあるメイン料理なので、前菜は軽めのサラダに。
サニーレタス、パプリカ、ブロッコリー、紫玉ねぎ、ブラック・オリーブ。
このブルーガラスの器、たっぷり直径30cmあるのですが、二人で完食。
もはや、野菜がなくては生きていけない我が家です。

「フォトスタジオHi! Connichiwa」


七五三の着付けのお仕事。
友人SACHIの「フォトスタジオHi! Connichiwa」での撮影です。
着付けの写真はいつも撮らないのですが、あまりにかわいいお嬢様。
ご家族写真も笑顔が絶えず、幸せのおすそわけをいただきました。

1時間あまりの撮影が終わり、飛んだり跳ねたり、帯も衿元も乱れておりますが・・・
ご両親に了解いただき、携帯で2枚だけ撮らせていただきました。

お子様の着付けは、できるだけ短時間で、苦しくなくが基本。
今回は、お持ちの帯がとても長い袋帯だったので、
背中が重い・・・とお嬢様。急遽、帯枕なしの帯結びになりました。

まだまだ課題も多く、着付けのお仕事は一生、勉強です。
お客様に喜んでいただけたことを励みに、精進していきたいと思います。

代官山にあるフォト・スタジオ「はい、こんにちは!」。
とっても素敵なスタジオです。マタニティーの記念に、ご家族の記念日に
他のスタジオではできない、キラキラした表情が生まれる空間。
ぜひ、お問い合わせくださいね。

11/20/2015

ボージョレ・ヌーボ解禁


今年、我が家が選んだボージョレ・ヌーボは、ご近所の酒屋さんおすすめの
Domaine de Tante Alice Vieilles Vignes 
ドメーヌ・ド・タント・アリス・ヴィエイユ・ヴィーニュ。まったく知らない作り手(苦)。

樹齢40年以上の古い樹から収穫される葡萄を使用。
無濾過のワインのため、果実味豊かで、濃密な香りと深くコクある味わい♪
チョコレートのようなニュアンスもあり、しっかりめのボジョレーでした。



合わせた料理は、鶏もも肉と手羽元を赤ワインで煮込んだ「コック・オー・ヴァン」。
付け合せは、皮ごとじっくりゆでたポテト。とってもよいマリアージュでした。



前菜は、ちょっぴり豪華に2品。
「タコとオレンジ、紫たまねぎのマリネ」、
「ルッコラとほうれん草、マッシュルーム、パルミジアーノのサラダ」
どちらもボジョレーとの相性バッチリ。昔のようにボジョレー飲み比べや
イベントなどに参加はしませんが、ワインの神様に感謝する解禁日です。
そして、今年は世界の平和を祈りながら、パリの空を想いつついただきました。

憎しみの連鎖が、一日も早く・・・なくなりますように。

11/17/2015

振袖と袴の着付け事情


卒業式の予約が入り始めました。先日は、イベント向けの袴の着付けに。
振袖着付けとの違いは、衣紋を抜きすぎず、衿合わせはやや鋭角にすっきりと。
また、帯の高さを低めに、根元はぴたりとつけず、ゆるやかな優しいラインが人気。


ブーツか草履、履物に合わせて袴の丈を調整していきます。
ブーツから素足が見えてもかっこ悪いし、ずるずる引きずるのも歩きにくい。
仕上げてからの丈直しは難しいだけでなく、お客様を不安にさせてしまうから
帯結びの前に袴を当てて丈を確認し、位置決めをすることを忘れずに。


袴のときの着物は、このようにおはしょりを作らない着せ方が主流になりました。
脇からのぞく着物がすっきり。歩きやすく、袴から着物が出てくる心配もありません。

毎年、少しずつ着付けにも流行があるので、最新の呉服メーカーのカタログや
お客様が購入する振袖の本などは目を通し、傾向をつかんでおくと安心です。


同じ振袖でも、袴のときとは衣紋や衿合せでまったく異なるイメージに。
衣紋はしっかり抜き、衿合せは深く。おはしょりは短めでスタイルアップ。


先日、成人式の前撮りのお手伝いをさせていただきました。
ご家族写真も撮られたので、お母様やおばあさまもご一緒でした。

着付けの最中に、おばあさまのご実家が呉服屋さんだとわかり・・・いきなり緊張。
そこが、自分でも”しょぼい!!”と思うところです。今できる精一杯をするしかない。
結果・・・その場で成人式のご依頼をいただき、ほっとするやら、嬉しいやら。
着付けの道の上達は、ひとつ一つの仕事を積み重ねるしかありません。

お客様の晴れやかな笑顔に出会えること、それを励みに精進したいと思います。

紅玉で作るタルト・タタン


リンゴのお菓子の中で、作るのも食べるのも一番好きな「タルト・タタン」。
甘酸っぱい紅玉と香ばしいカラメル、甘いシナモンの香り。
口の中で広がるその美味しさは、食べた人の笑顔が教えてくれます。


ペクチン質が多い紅玉だからこそ、砂糖やバターを減らしても生まれるツヤと一体感。
料理教室のレシピを少しでも手軽に、より美味しく・・・と、試行錯誤しています。
紅玉が購入できるのも、あと少し。来年は、新しいレシピをご紹介できるといいなぁ。

11/16/2015

アルザス名物シュークルート


ダーリンのリクエストで、昨夜はアルザス名物「シュークルート」の晩ごはん。
ほどよい酸味と豚肉加工品のこくのある味わいがマッチして、白ワインがすすみます。
料理名のシュークルートは、ドイツではザワークラウトを呼ばれる酢漬けのキャベツ。
これを塩豚やソーセージなどの加工肉、ジャガイモなどと一緒にコトコト煮込みます。

塩を強めにふって下味をつけた豚肉は、じっくり焼き色をつけながら脂を出し、
シュークルートと白ワインを加えて蒸し煮に。時間差で玉ねぎ、ジャガイモ、人参、
そして最後にソーセージ類を加え、肉が柔らかくなり、野菜に火が通ったら完成。
お好みで粒マスタードをつけながら、熱々をいただきましょう。

ご当地では、ギトッと脂身たっぷり、塩味もきつめですが、そこは我が家好みにアレンジ。
玉ねぎを加えてビタミンB1の吸収を高め、カリウムが豊富なじゃがいもは、ナトリウムの
排出を促すので、塩分の強い加工肉の料理の付け合せに欠かせない食材です。
日々の家庭料理は、栄養バランスも考えたアレンジを意識して。



前菜は、産直で届いたばかりの巨大長ネギを、冬の定番「ポアロー・ミモザ」に。
ねぎの甘さと香りが堪能でき、栄養素アリシンのおかげで体もポカポカ。

冬の野菜には体を温める成分が多く、夏の野菜には体を冷やす成分が多い。
旬の食材には、私たちの体を自然と整えてくれる栄養分がたっぷり。
農家の皆さんの努力と、自然の恵みに感謝する毎日です。

11/12/2015

異国情緒?



今日は急な依頼があり、早朝から横浜で袴の着付けをしてきました。
その後の予定もあり、こんなコーディネートに。テーマは異国情緒???
東京染小紋に紬の名古屋帯、帯留はビーズ作家の妹の作品。



羽織の裏地は、ウサギ柄。
着付け中は、羽織はぬいで襷がけとエプロンで。
着物を身近に感じてほしいから、私の着付け師スタイルは着物です。
立ったり、座ったり、着付けの仕事でどんなに動いても着崩れないことで、
着物の良さが、言葉でなく伝えられたらいいなぁと思っています。

今週は明日も明後日も着物で仕事。毎日のコーディネートが楽しいです。

11/09/2015

ベランダガーデンは今・・・


元気だったハーブたちが枯れ、枝を整理したらこんなさみしいベランダに。
ローズマリー、タイム、セージ、ミント。無事に冬を越えられますように。



プチトマトやラディッシュを育てていたプランターの土が乾いたので、根を取り分け、
11月上旬まで種まき可能なミニ野菜(ラディッシュ、ミニ・キャロット、水菜)を植えました。
南向きでとても暖かなベランダなので、なんとか元気に育ってくれるといいなぁ。
ずっと気になっていたベランダを片付けて、気持ちもすっきり。
ポインセチヤやシクラメンなど、クリスマスの寄せ植えがしたくなっています。

カルカソンヌの思い出「カスレ」


フランスの家庭料理を習い始めた今から30年近く前。
レッスンで初めて出会った憧れの異国の味「カスレ」。ワインの資格をとり、
ワイナリー・ツアーで訪れたカルカソンヌの、衝撃の郷土料理「カスレ」。
料理教室をスタートし、レッスンでご紹介するようになった私好みの「カスレ」。
そして、再び訪れたカルカソンヌで味わった、ビストロ料理「カスレ」。
何年もの間にレシピを見直しながら、「カスレ」は我が家のスペシャリテになりました。
ラムチョップ、豚肉、ソーセージ、そして白いんげん豆が渾然一体となり
あまりのおいしさに、ついつい食べ過ぎてしまいます。


ボリュームある煮込み料理がメインなら、前菜はフレッシュ野菜のサラダでバランスを。
赤ワインを用意したときには、熟成バルサミコで作ったドレッシングがよく合います。
自家製ピクルスは、カリカリポリポリ、食感も楽しく、よい箸休めになりました。

コトコト、コトコト。煮込み料理がうれしい季節になりましたね。
今夜は何を作りましょうか。

11/08/2015

我が家好みは自家製で



母直伝の焼き餃子。野菜嫌いの子供たちのために考案したというレシピ。
具はキャベツがメインで、ニラ、ネギ、にんじん、にんにく、生姜、豚挽き肉入り。
子供のころから、餃子の日は300個ほどを作ってご近所におすそ分け。
家族全員で大鍋を囲んで野菜を刻み、具を包み、フライパン2個で母が焼き・・・。
考えたら、とっても不思議な家だったかもしれません。
今では、孫たちや親戚にまで伝わって、自慢のおふくろの味となっています。



結婚して10年で、その餃子も変化しながら我が家の味となりました。
野菜は大き目のみじん切り、肉は赤身の豚肉を少々。
母の餃子よりも野菜の歯ごたえと甘みを味わう、野菜餃子です。
最近では、皮も自家製に。思っていたより簡単で、想像以上においしいのです。
「小麦粉、食塩、食用植物油脂、還元水あめ、加工澱粉、酒精」などが含まれる
市販の皮に比べ、「小麦粉、塩少々、ぬるま湯」だけのシンプルな材料もお気に入り。


昨日は、自家製ソーセージに挑戦。
好みのスパイスと肉をブレンドしてフードプロセッサーでミンチにし、
羊腸に詰めて70℃で30分ボイルすれば完成です。添加物、保存料は必要なし。
まだ理想の歯ごたえと味わいとはいきませんが、少しずつ近づけていきましょう。


既に、定着してきたレーズンやリンゴ、柿など季節のフルーツで作る自家製酵母。
この酵母で焼くカンパーニュ。外はバリッと中はしっとり、もはや、やめられません。
自家製のよさは、究極の我が家好みが実現できること。そして、無条件に楽しい。

毎朝食べるケフィアヨーグルト、2年毎に仕込む麹味噌、夏の梅仕事。
年季の入ってきたものもありますが、気張らず、のんびり続けていきたいです。