12/27/2016

柚子の香りに包まれて


「ご近所から柚子をたくさんいただいたから、送るわね。」
叔母から電話があった数日後、届いた大きな段ボール箱。
まさか、ゆずだけのはずはない・・・そう思いながら箱をあけてびっくり。
ゆずだけが何段にもなって箱いっぱいに入っていたから。
想像していたのは20個ぐらい。多分、70個ぐらいはあったと思う。
大きな鬼ゆず2個を箱の下の方に見つけたときには、もう笑うしかありません。


さて、この大量のゆずをどうしましょう。
「ほったらかしの庭木だから、虫食いも傷もかなりあるけれど
真弓だったら、なんとかしてくれるかなぁと思って・・・。」
そう言われたならば、貴重な無農薬の柚子を、私がなんとかしましょう。
傷んでいる部分を取り除きながら、果汁、皮と身、種などに分けていきます。


まずは定番のジャムから。鬼ゆずは白ワインとレモンでさっぱり仕上げ、
ゆずはラム酒を加えてコクのある味わいに。


果汁を絞ってゆずポン酢を一瓶作り、きれいな皮部分はへぎ柚子用に冷凍。
ダーリンの希望で、ゆずピールも作りました。


保存食として欠かせない柚子大根も、いつもの倍量の柚子を加えて
香り高く仕上げてみました。色もきれい(^^♪
大びん2個あれば、カリカリ、ポリポリ、冬中楽しめます。


最後の4個を使って作ったのは、柚子シフォンケーキ。
果汁と皮のみじん切り、柚子ピールも入った豪華版。
ひと口ごとに柚子の香りが広がって・・・優しい気持ちになってきます。

手がシワシワになるほどの量でしたが、3日に分けてすべてを加工。
柚子の香りに包まれて、とても幸せな時間でした。
叔母には自家製のプチパンと一緒に出来立ての柚子ジャムを送りましたが、
とても喜んでくれて、「来年もいただけたら送るわね~!!」との電話が(笑)。

友人やお世話になった方々に、お裾分けした柚子ジャムも
甘さ控えめで、リキュールをグッときかせた大人味で喜んでいただけたよう。
自然の恵みと叔母のやさしさに感謝する年末です。

12/26/2016

たまにはエスニック

 

人生で二度目の挑戦となった「麻婆豆腐」。
中華料理は食べた経験も作った経験も、ほとんどないに等しく、
我が家の食卓には、中華料理が並ぶことはほとんどありません。
そんな私がこの日は、「麻婆豆腐を作ろう!」と思ったのです。
理由は、豆腐とネギと豚ひき肉が冷蔵庫にあったから。なんて単純(笑)。
参考にしたのは、中華の重鎮、珍さんのシェフレシピでした。

すべての材料があるわけではないので、いい所取りのアレンジで。
結果は、大成功。勝因は四川花山椒な気がします。
後から後から、辛い。でも旨い。我が家の定番MENUに決定です。
苦手意識がある中華ですが(経験値が低く、目指す味がわからない)、
来年は少し、定番中華に挑戦してみたくなりました。

「麻婆豆腐なら、スパイシーなシラーがいいね」。
と近所の酒屋さん平口豊次郎商店でダーリンが買ってきたワインは。
オーストラリアの果実味豊かで、少し甘めのシラー「Kangarook Shiraz」。
辛みを和らげつつ、スパイシーさで共鳴。
まあまあのマリアージュでしたが、どんぴしゃでもない。
やはり、麻婆豆腐には紹興酒かなぁ。


もう一品は、料理教室の定番、タイ風春雨サラダ「ヤム・ウン・セン」。
きゅうりやトマト、セロリなどの夏野菜の代わりに
茹でたにんにくの芽とパプリカ、玉ねぎなどで作っています。
きくらげ、干し海老、ゆで海老、ゆで挽肉、レタス、ベランダのパクチー。
具だくさんですが、それぞれの材料は少量ずつなので
冷蔵庫整理にもおすすめできるサラダです。

冬でも、少し温かい日にはスパイシーな味わいが恋しくなりますね。

12/22/2016

季節の野菜を楽しんで


甘味を増した太ネギが、店頭に並ぶようになりました。
立派なネギが3本で150円。今夜のメニューは、迷わず「ネギのミモザ風」に。


料理教室でもおなじみのMENU。
コンソメとローリエを加えた水に入れ、沸騰したら弱火でコトコト15分。
そのまま冷まして、味をしっかり含ませましょう。翌日のほうがおいしくなります。
ドレッシングに刻んだゆで卵とパセリのみじん切りを加えてソースに。
いつものネギが、ワインにもよく合うご馳走に変わります。


冬キャベツもおいしくなってきました。値段もだいぶ落ち着いてうれしいです。
農家の方々の努力に感謝して、外側の硬い葉や芯もしっかりいただきたい。
ロールキャベツは、そんな時にぴったりなMENUです。
熱湯でさっとゆでて、水に取らず(水っぽくなる)にざるにあげて冷ましましょう。
硬い芯は削ぎ切りにして、刻んで具に入れると旨味が増します。


具はシンプルに豚ひき肉、炒めた玉ねぎとパン粉、牛乳、キャベツの芯。
トマトソースでコトコト30分。一度冷まして、食べる直前に温めます。


季節の野菜は、その時々の心と体をとても自然に調えてくれるように感じます。
情報に頼るのでなく、おいしい、気持ちがいい、そんな心と体の声をたよりに
日々の食生活を積み重ねていったら・・・きっと元気でいられると思うのです。

旬を追いかけて、季節の野菜を存分に楽しみましょう。
経済的というおまけまで、ついてきます(^^♪

されど、ゆで卵


ダーリンのお弁当用のゆで卵。
白身はつるんとまっ白な卵肌。卵の真ん中に黄身があり、
黄身にぎりぎり火が通ったところです。
切った瞬間のどきどきは、美しい仕上がりを見た瞬間に喜びに(^^♪

小学校の家庭科で習った最初の料理が「ゆで卵」。
茹ではじめの数分をコロコロ転がすだけで、
黄身が真ん中になるマジックを教えてくれた先生が、大好きでした。



数分で味わいや見た目が変わる料理。
だから、毎日、キッチンにいるのが楽しくてしかたがない。
ダーリンが食後のコーヒーを淹れてくれている隣で10分ほどのお弁当作り。
蒸し野菜とスタッフド・エッグ(らっきょのピクルス入り)、
レバーペーストとハーブ・チーズのサンドウィッチ。
いつもは撮ることはないお弁当ですが、ゆで卵のその後のためにパチリ。

たかがゆで卵、されど、ゆで卵。
きれいに茹でた卵は、とってもおいしいです。
なんだかうれしくて、一日がご機嫌に過ごせます。
小さな「気持ち」の積み重ね。それを面倒だと思うか、魔法だと思うか。
数分の手間は、料理をおいしくしてくれるでしょう。
そして、食べた人の心にもきっと届くような気がします。

12/19/2016

自家製レバーペースト


朝ごはんのパンのおともに、レバーペーストを久しぶりに作りました。
自家製ジャム2種類、クリームチーズ、レバーペースト(orリエット)。
4種類がテーブルに並ぶと、それだけで豊かな気持ちに。

朝起きてから、ごはんを食べて食後のコーヒータイムまで約2時間半。
一日のスタートはゆったり過ごしたいから、我が家は2人とも早起き(^^♪。
食いしん坊魂も手伝って、朝ごはんの時間を大切にしています。


新鮮な鶏レバー400gが手に入ったら、キッチンばさみで筋や脂肪、血管を取り除き
冷水につけて血抜きをします。炒める前に、水気をしっかりととれば
臭みのない、とてもきれいなレバー(左)になります。

玉ねぎ1/2個とニンニク1片をバターで炒めたらレバーを加え、
色が変わったらラム酒かブランデーを半カップ加えます。
フランベしたら蓋をして、弱火でじっくり火を通しましょう。
塩小さじ1、こしょう少々で味付けをし、水分を飛ばし、フードプロセッサーへ。
バターと生クリームを熱いうちに加え、よく混ぜ合わせたら完成です。

ルクルーゼのココットに詰め、1個は冷蔵庫、残りは冷凍庫で保存。
冷凍庫で熟成するのか、最後の1個が一番よい味わいになっているような・・・。
料理教室でも人気のMENUです。

Happy Birthday Darling Mama!!


遠方に住んでいるダーリン・ママのBIRTHDAY。
毎年恒例のケーキ(今年はアップルケーキ)とゆずジャム、紅茶を送りました。
お友達が多くて活動的。いつもあちこち忙しく出かけているダーリン・ママ。
体に気をつけて、いつまでも元気でいてほしい。願いを込めて・・・。

12/17/2016

pizza quattro formaggi


あっという間にできるピザの生地で、好物のピザの夕ごはん。
パリパリのクリスピータイプのピザ生地は、15分でできるお手軽バージョンで、
クワトロ・フロマージュ(4種類のチーズ)をのせて200℃で20分焼けばできあがり。


ブリー、ゴルゴンゾーラ、ペコリノロマーノ、コンテを少しずつ。あー贅沢。
この日のワインは、シチリアの白「Grillo Terre Siciliane I.G.P. COLPASSO」。
グリッロ100%で造られるこのワイン、チーズとの相性が抜群です。
ラベルも華やかなので、1月のチーズフォンデュと合わせてもと検討中(^^♪。

winter sunset


Today's Winter Sunset


Fantastic!

12/16/2016

羽織紐のバランス


料理の師匠は80歳になった今も現役。自宅教室でレッスンをされています。
生徒として、アシスタントとして20年以上ご指導いただき、卒業。
2駅ほどの所にお住まいなので、今年も、年末のご挨拶に伺いました。
久しぶりにお目にかかり、楽しい時間を過ごした後、ビストロ・チカラへ。

藍染の韓国大島に薄紫色の羽織。色は抑え気味で帯締めと帯揚げで私らしく。
写真で見ると、羽織紐はマグネットでなく結ぶタイプのほうがよかったかも。


この日も、もちろん腰紐一本で着ています。
長襦袢を伊達締め一本で着て、結び目は右脇に。
次に着物を着て、腰ひもをしっかりと結び、襟合わせをしたら
長襦袢を着たときの伊達締めを身八ツ口から抜き、胸紐として使用。
帯を結び終えたら、写真のように帯下から抜いてしまいます。
結果、腰紐一本だけになるので、とっても楽です(よっ!!ミラクル(^^♪)。


着崩れないのかーと心配になるかもしれませんが、ほぼ着崩れない。
体の動きに沿って着物の布目が動くので、動きが戻ると布も元の位置に戻るんです。
紐をたくさん使い、動かないように布をガッチリ固定してしまうと、とにかく苦しい。
体が動いたときに、固定した布目が動いてしまったら、もう元に戻らず、戻せない。

これを教えること、伝えることが難しい。
自分自身ができることと、教えることはまったく異なる技術。料理も同じ。
長年かけて自分なりに研究し、コツコツ積み重ねて習得した技術を
どうしたらできるだけ短時間で、わかりやすく伝えられるか・・・。
それが今の私自身の研究課題になっています。

でも結局のところ、どんなにすばらしい着付け方法があっても
生徒さん自身が着物を着ないことには・・・着られるようにはならないのです。
それを言っちゃあ、おしまいかぁ(^^♪。

体を調えるスープ


昨夜は、大好きな「ビストロ・チカラ」での今年最後の外食。
フルコースの料理とワインをたっぷり堪能した翌朝は、少し胃腸も疲れ気味。
そんなときに我が家で登場するのが、体を調えるスープです。

今朝は、白菜の芯の部分をメインに、長芋、玉ねぎ、大根も加えたポタージュ。
耐熱ボールに一口大に切った材料を入れ、ラップしてレンジで6分加熱。
野菜の甘い香りがしてきたら、1Cの水と一緒にミキサーへ。
滑らかになったらお鍋に移し、さっと温めて、塩、胡椒、ナツメグを少々。
食べる直前に挽きたての胡椒とベランダのシブレットを刻んでパラリ。


我が家で友人を招いての忘年会の翌朝は、緑のスープで。
仕上げにはエディブルのビオラとイタリアンパセリ、ナツメグで香り付け。


パーティで使った菜の花やブロッコリーの茎と葉、長芋、玉ねぎ、長ネギ。
こちらは牛乳を少量加えて、まろやかにしています。

日々の食事は、”よく噛む”ことができるMENUを心がけます。
でも食欲がなかったり、胃腸が疲れているとき、忙しい朝には無理をせず
冷蔵庫にある旬の食材を使ったスープで体を調えます。

「体に必要なものは、体が教えてくれる。」
ダイエットには○○、認知症を防ぐ○○、肌によい○○・・・
健康情報があふれ、その情報も常に変化し続ける今だから、
何よりも自分自身の体の声に、耳を傾けたいなぁと思うのです。
そして「おいしい」をキーワードに、様々な食材を楽しみたいと思います。





いっぺー まぁさん


ご近所に住むムッシュから、大好きなムッシュから手紙が届いた。
先日も忘年会でお会いし、数日前にも買い物帰りの道端でばったり。

連絡はいつもメールか電話なので、
ポストに手紙を見つけたとき、「えー手紙?なになに?」と動揺してしまった。
封を開けるとこの1枚の写真と、ムッシュからの手紙。

今年2月に沖縄を旅したムッシュとマダム。
あちこちで、「まぁさん○○」あるいは「○○まぁさん」なる店や商品を見つけて、
私に報告しなければと思い、写真を撮ってってくださったよう。
でも、会うたびに渡すのを忘れてしまうので、送ることにしたとのこと。

意味は自分で調べるように・・・とあったので、ネットで調べてみる。
沖縄の島言葉で、「まぁさん」とは「おいしい」の意味だというから驚いた。
とってもポピュラーな島言葉の一つなんだそう。

周囲の人は私のことを「まぁさん」か「まぁちゃん」「まぁ先生」などと呼ぶ。
名前が「まゆみ」だからで、20代からずっと変わらない。
個人事業主として独立したときの屋号は「Maa's Kitchen マーズ・キッチン」。

「おいしい キッチン」・・・あまりの偶然に、嬉しくなってしまった。
ムッシュに感謝。今年の締めくくりに、とっても大きな愛をいただいた。
来年も「いっぺー まぁさん=Delicious」な料理をたくさん作ろう。

12/14/2016

12月のテーブルコーディネート


12月の料理教室テーブルコーディネートの記録です。
今年はゴールドとアイボリー、ブラウンで、シックで落ち着いた雰囲気に。
X'masの小物は毎年使っているものですが、センターライナーとキャンドル、
テーブルフラワーの色使いを変えれば、様々なイメージが作れます。


昨年のクリスマスは、ブルーとシルバー、ホワイトで。ずいぶん違う雰囲気ですね。



赤やグリーンで作る楽しい雰囲気のテーブルも大好きです。
集まるメンバーや人数、料理によって、家にあるものでできるだけ工夫する。
お気に入りを見つけたら、よくよく吟味して、購入したら長く使う。
家庭の食卓は大げさすぎず、さりげなく。それが一番だと思っています。


松本から通ってくださる生徒さんからの贈り物は「トルコキキョウ」。
息子さんが育てているという花はあまりに美しく、うっとりしてしまいます。
グリーン「森の雫」は、生命力にあふれ、それでいて初々しい雰囲気。
ピンクと白は「コサージュ」でしょうか。フリルが繊細で華やかです。
いつもお心遣いありがとうございます。


レッスン初日から、週末のお客様まで、少しずつ花や花器を変えながら
できるだけ長く元気を保ちたい。初日と最終日では、こんな風に変わりました。
10分ほどで作る自己流アレンジなので、写真はちょっぴり恥ずかしい。
主役の料理が少しでも引き立ち、花があることで会話が弾めば嬉しいなぁ。
そんな気持ちで、毎月楽しみながら活けています。

今年も「マーズ・キッチン」におこしいただき、ありがとうございました。
2017年も、たくさんの皆さまの笑顔にお目にかかれますように。

1月のレッスン詳細はこちらから。
お問い合わせ&お申し込みお待ちしています。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。