風薫る爽やかな五月。コロナ禍でも季節はめぐってきます。
今年も宮崎の「梅もんじゃけんぼー農園」から愛らしい鶯宿梅2㎏が届きました。
例年より少し小粒だけれど、あまりに瑞々しく美しく、しばしうっとり💛
こんな時だからこそ、自然のチカラを感じずにはいられません。
さあ、梅仕事のスタートです。
一粒ずつそっと洗って、4時間ほどきれいな水でアク抜きを。
大きめの粒500gは蜜煮用に取り分けて、他は500gずつ3つのボウルに。
それぞれ梅サワー、梅酒、青梅ジャムを作りましょう。
アク抜きができたら、一粒ずつそっとザルにあげ、
一粒ずつペーパータオルで水気をふきます。やさしく、やさしく。
竹串でなり口のホシをとり、ホワイトリカーで洗いながら瓶の中へ。
青梅1/3量を入れたら氷砂糖も1/3入れて、それを3回繰り返しましょう。
最後に梅サワーはリンゴ酢500㏄を、梅酒はホワイトリカー900㏄を注ぎます。
あとは、気がついたら瓶を振ってあげましょう。おいしくなーれ♪と呟きながら。
自然に氷砂糖がとけて、浸透圧で梅からエキスがでてきます。
サワーは2カ月、梅酒は3カ月後から飲めますが、半年以上の熟成がおすすめ。
我が家では昨年仕込んだ1年熟成のサワーを今、楽しんでいます。
漬け込んでいた青梅は、いつもどおりジャムに。
ダーリン曰く、みやこ昆布の味がするそうです。確かに旨味たっぷり(笑)。
鶯宿梅はそのまま食べると固くてジューシーで、酸味もとびきり強いです。
なので、グラニュー糖は梅の重量の50%を加えます。それでも酸っぱい!!
一口ごとに、五月の風がカラダを吹き抜けていくようなさわやかさ。
季節をまるごと瓶の中に閉じ込めた、初夏限定のジャムを召し上がれ。
見た目も爽やかな「青梅の蜜煮」も作りました。
一晩アク抜きし、翌日、翌々日と3日間かけじくりと蜜を煮含めて。
この抜けるような翡翠色に憧れて、3年前に銅鍋を買いました。
20代の頃に日本料理の教室で蜜煮を習い、27年越しで銅鍋に恋焦がれ、
マトファーのものと悩んで悩んで、特注したのは甲野製作所でした。
「職人さん向けの業務用。無骨で見栄えは悪いが丈夫で軽い」
ということで、蜜煮はもちろん、ジャム作りにも大活躍してくれています。
なり口を竹串で取り除き、専用の剣山で全体に穴をあけたら
きれいな水にそっと入れて、一晩、アク抜きをします。
一粒ずつ洗って銅鍋に入れ、ひたひたの水を加えて弱火にかけましょう。
梅の色があせて白いアクが出はじめ、2~3粒が浮かんだら火を止めます。
もう一度そっと水にとり、キッチンペーパーで水気をふけば準備完了。
500gのグラニュー糖と500㏄の水を鍋に入れ、砂糖を煮溶かせば蜜はできあがり。
梅を加える前に沸騰させ、弱火にしてから準備した青梅を入れていきます。
紙の落し蓋をして、弱火で30分から1時間煮たら、そのまま冷ましょう。
銅と梅との化学変化で、少しずつあせた色が戻ってきます。
翌日、もう一度、弱火から温めて、火を止め冷ましを2度ほど繰り返し、
最後に沸騰寸前まで温めれば、鮮やかな翡翠色の蜜煮が完成です。
梅酒と梅サワーの色と比べると、一目瞭然ですね。
蒸し暑いこれからの季節に、生き返るような爽やかな酸味。
ガラスの器に入れると夏が来たなーという感じが涼し気で、嬉しくなります。
今年も、梅もんじゃけんぼー農園の方々と旬の恵みに感謝して。
2 件のコメント:
素敵なブログにご紹介いただきうれしいです♪おいしそうな梅ちゃんたちにしてくださってありがとうございます。
こちらこそ、毎年素晴らしい梅をありがとうございます。南高梅も今から楽しみにしています。お忙しい季節、ご自愛くださいね。
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