3/20/2018

うの花のたいたん


うの花のたいたんが好きです。
大豆の甘味を残したおからに、出汁と具の旨味がやさしく染みて
箸でつかめるほどにしっとりと仕上げても、
口の中でほろほろと崩れる儚げなな感じ…。すべてが好物。

晩ごはんに煮魚が出ると、
翌日、その煮汁を使って母が作るうの花のたいたんが楽しみな子供でした。
ちょっぴり濃いめの出汁で煮たおからは、今でも好きな母の味です。


料理教室でもご紹介しいている、「うの花のたいたん」は
刻んだ煮干しを油で香りよく炒めて出汁代わりにし、
生シイタケ、油揚げ、ネギ、人参のシンプルな具に
薄口、塩、砂糖、みりん各少々で薄味に仕上げたおばんざい風。
日々のごはんのおかずとしても酒の肴としても嬉しい一品です。


冬の間、あまりの高値に手が出なかったほうれん草。
シンプルな「胡麻和え」を美味しく作るコツは、
ほうれん草を色よく歯ごたえよく、上手に茹でることにつきます。
素材の美味しさを最大限に生かすには、
一束のほうれん草を水に活けていきいきと元気にさせて
面倒でも、3回ぐらいの少量ずつ茹でるひと手間が大切です。

何でもない日々のおかずにこそ、お気に入りの器を選び、
色や香り、食感、味わい・・・すべて季節を味わいたいと思っています。

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