数年前、新聞広告で知った高田郁の「みをつくし料理帖」シリーズ。
早速、図書館で予約をしたのだけれど、人気のようでかなりの順番待ち。
やっと手にしたその日、あまりの面白さに読むのがやめられず、
気がつけば朝5時に。窓の外は明るくなっていました。
何年ぶりだろう、こんな風に本に夢中になったのは…。
今のマンションに引っ越しした6年前、
荷物の中の二人の所有する本のあまりの多さに愕然とし、
悩みに悩みつつ、半分以上をBOOK OFFに引き取ってもらった。
それから、何度も読みたい、手元に残したいと思う本以外は図書館で借りる。
そんな読書スタイルとなったが我が家なのだけれど、
2回ずつ借りて、それでもまた読みたくなった全10巻を
他の高田郁作品とともに、この度、大人買いすることにした。
あまりに嬉しくて記念撮影。
そんなタイミングで、
この「みをつくし料理帖」がNHK土曜時代ドラマで放送されることに。
主役の澪(みお)は黒木華。今回はイメージもぴったり。
『食は、人の天なり』医師、源斎の言葉は、
料理を教えることを仕事にしている私の心に強く響きました。
「口から摂るものだけが、人の体を作る」という気持ちで
日々の食事を丁寧に作り、味わい、楽しんでいるから。
本を読みながら、もらい泣き、うれし泣き、悔し泣き…
もう感情移入しまくりで、はい、もうどうしようもありません。
関寛斎とその妻あいの物語『あい 永遠に在り』。
妻として、人としてこうありたいと思う、女性『あい』に
憧れ、嫉妬し、そして、生きる意味を気づかせてもらった。
なんでもない日常の中にある、キラキラした瞬間を大切にしよう。
そんな本に出会えたことに感謝して。
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