5/23/2017

みをつくし料理帖


数年前、新聞広告で知った高田郁の「みをつくし料理帖」シリーズ。
早速、図書館で予約をしたのだけれど、人気のようでかなりの順番待ち。
やっと手にしたその日、あまりの面白さに読むのがやめられず、
気がつけば朝5時に。窓の外は明るくなっていました。
何年ぶりだろう、こんな風に本に夢中になったのは…。

今のマンションに引っ越しした6年前、
荷物の中の二人の所有する本のあまりの多さに愕然とし、
悩みに悩みつつ、半分以上をBOOK OFFに引き取ってもらった。
それから、何度も読みたい、手元に残したいと思う本以外は図書館で借りる。
そんな読書スタイルとなったが我が家なのだけれど、
2回ずつ借りて、それでもまた読みたくなった全10巻を
他の高田郁作品とともに、この度、大人買いすることにした。
あまりに嬉しくて記念撮影。

そんなタイミングで、
この「みをつくし料理帖」がNHK土曜時代ドラマで放送されることに。
主役の澪(みお)は黒木華。今回はイメージもぴったり。

『食は、人の天なり』医師、源斎の言葉は、
料理を教えることを仕事にしている私の心に強く響きました。
「口から摂るものだけが、人の体を作る」という気持ちで
日々の食事を丁寧に作り、味わい、楽しんでいるから。

本を読みながら、もらい泣き、うれし泣き、悔し泣き…
もう感情移入しまくりで、はい、もうどうしようもありません。

関寛斎とその妻あいの物語『あい 永遠に在り』。
妻として、人としてこうありたいと思う、女性『あい』に
憧れ、嫉妬し、そして、生きる意味を気づかせてもらった。
なんでもない日常の中にある、キラキラした瞬間を大切にしよう。

そんな本に出会えたことに感謝して。

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