5/18/2015

益子焼陶器市での出会い

今年のGWに、約10年ぶりに益子焼陶器市に行きました。
大好きな作家さんが何人かいて、新しい作品を購入できたらと思いつつ、
新しい作家さんとの出会いも、ちょっぴり期待しての再訪でした。
結局、購入したのはこの3枚。今回、初めて出会った作家さんの作品です。

 

30cmの大皿は、艶やかで落ち着いた茶褐色の飴色に一目惚れ。
以前、伺った小料理屋さんで、「菜の花と蛍烏賊の和え物」が飴色の小鉢に
盛りつけられた美しさに魅せられ、飴色の器がずっと気になっていました。
黒よりも、料理をやさしく包み込み、引き立ててくれる気がして・・・。
谷口直之さんの作品。鉄を通常の倍以上使うことで生まれる飴色だそう。
とても穏やかで、優しい雰囲気の素敵な方でした。
ご本人に直接、お会いできるのも陶器市の魅力のひとつですね。

 

 

この2枚は田代倫章さんの作品。なんともいえない繊細なバランスのフォルム。
すっとしている佇まいがあまりに美しく、通り過ぎることができませんでした。
田代さんご本人も、とても無口で、この器のように繊細な雰囲気の方。
ピーマンのジャコ炒め、おからの炊いたん・・・何気ないお惣菜がこのとおり。

いただいたプロフィールを見ると、谷口さんは1978年、田代さんは1979年生まれ。
10年前に出会った作家さんたちも、展示即売していらっしゃったのですが・・・、
30代の若い作家さんたちの勢いを感じる、10年ぶりの陶器市になりました。

若い頃は、朝から夕方まで陶器市をくまなく歩きまわった記憶がありますが、
今回、益子に滞在した時間は1時間半ほど。あまりに短い(笑)。
美しいと感じるもの、心地よいと感じるものが、自分の中で、
はっきりとしてきたのだと思います。そして、必要かどうかも即決できる。

この10年で、私自身も変化していることを知る小さな旅になりました。
お気に入りの器を大切に使いながら、日々丁寧に暮らしていきたいです。