10/23/2015

器と料理の素敵な関係


大好きな道具があると、俄然、料理も楽しくなりますね。
山口県 堀越窯のすり鉢。重厚で深さがあるため安定してすりやすく、
すっているものが周りに飛び散りにくい。何より、形が美しく、眺めてはうっとり。
このすり鉢が届いてから、胡麻和えや白和えなどの登場回数が増えました。


おばんざいご飯第二段。大皿盛りにして、取り分けていただく食べ方。
和食ではあまりしていませんでしたが、最近のお気に入り。
ブロッコリーとエリンギ、オレンジの白和え。衣に胡桃と牛乳を少々プラス。
コクが加わり、柿、りんご、キウイ、オレンジなどによく合います。
器は信楽焼の陶器市で出会った田代倫章さんの一枚。すっとした佇まいが好き。

糸こんにゃくをフライパンでから煎りし、刻み昆布と針しょうが、ピーマンの千切りを
あわせてさっと炒めたら、みりんと塩少々で仕上げます。塩昆布よりやさしい味わい。
中目黒の陶器屋さんで目に留まった青磁の器は、デザインがお気に入り。


作りおきの卯の花は、器をかえて。伊藤照明さんの織部は料理を選びません。

何を作ろうかと迷ったカボチャ。面取りして薄味に炊き、鶏そぼろ餡かけに。
盛り付けたのは、20年以上使っている信楽焼、小川顕三さんの器です。
魯山人に影響を受け、「辻留」の辻嘉一氏に「料理の盛りつけと器の見立て」を
教わったという顕三さん。その器は、使うたびに発見があります。
久しぶりに、信楽のゲストハウスに伺って、料理をしたくなりました。

料理と器の素敵な関係。普段の食事から、楽しんでいきたいです。