昭和初期の留袖と袋帯。帯は短く、比翼仕立ての着物は重く・・・着付け師泣かせ。
ですが、ご依頼いただくお客様の中には、何十年かぶりに留袖を着られる方があり、
どんな着物でも大切な日を笑顔ですごしていただけるよう、準備したいと思っています。
久しぶりにたとう紙から着物を出されると、思わぬハプニングが起こっている場合も。
カビが出ていたり、金銀の箔の剥がれや色落ち、衿の汚れが浮いてきていたり・・・。
前日では、どうにも対応ができません。1度しか履いていない草履なども、接着剤が
浮いていたりなど、古いものは注意が必要です。
余裕をもって、少なくとも1ヶ月前には、ご確認されますように。
11月は季節柄、結婚式の留袖、成人式の前撮りの振袖、七五三の四つ身など
おめでたい行事の着付けのご依頼をいただいています。ありがとうございます。
慶びの日のお手伝いをさせていただけること、着付け師として幸せに思います。
お仕事にリピートをいただけるようになり、感謝とともに責任も感じます。
体調を整えて、少しでも素敵な一日になりますよう、お手伝いしたいと思います。
大好きな着物を通して、今、私ができる精一杯で。